▲写真は見学会の模様
一般社団法人宮崎県建築協会(松本純明会長)は、県立宮崎工業高等学校(長友健祐校長)が1月13日に行った現場見学会に協力した。同校の建築科1年生36人が、会員企業が施工する木造建築物の建設現場を訪ね、施工中の建物の内部を見学したほか、担当者が木造住宅や木造建築物に関する知識・技術などを説明した。
現場見学会は、建築工事に関する専門的な知識や技術を学ぶとともに、県内企業の魅力を広く伝え、地元就職を促すことなどを目的に開催したもの。会員企業の株式会社マスジュウが宮崎市高岡町で施工するグループホーム新築工事の現場で行われた。
見学会では、現場代理人を務める建築部の成本俊朗課長が、「建築業界は人手不足。見学会が皆さんの入職のきっかけとなれば」と挨拶。また、同社工務部の串間信男次長は、建築業がやりがいのある仕事であることを強調しつつ、若手の入職者が少ない業界の現状を踏まえ、元気のある人材を求めていることなどを説明した。
その後、成本課長が工事の概要や進捗状況を説明。生徒達は建物内部を見学しながら、昨今の建築物が耐震性や断熱性に十分配慮していることを学んだほか、施工図との整合性や部材、組み立て状態について説明を受けながら、興味深く見学していた。
見学後には、生徒達の「完成までにどのくらいの期間がかかるのか」「なぜサッシが先についているのか」といった質問に対し、現場の職員が丁寧に回答した。見学を終えた生徒の代表は、「これからも多くのことを学び、将来に活かしたい」と意気込みを語った。