▲写真は挨拶する戸敷市長、安全祈願祭の模様
吉原建設株式会社(吉原政秀代表取締役社長、本社=都城市)と株式会社マリモ(深川真代表取締役、本社=広島県広島市)は9月28日、宮崎市橘通2丁目の元市有地に整備する「ポレスター橘通り」の着工にあたり、現地で安全祈願祭を執り行った。吉原社長や宮崎市の戸敷正市長らが神事に参列し、無事故の工期内完成を祈願した。
事業用地は、2018年に宮崎市が策定した「まちなか活性化推進計画」(まち活計画)で再生検討地区に位置付けられた橘通東2丁目の元市有地。20年3月まで、宮崎市と諸塚村が共同運営するふるさと物産館や自転車駐車場などとして利用していた。
物産館の閉館に伴い、市は中心市街地の機能強化や活性化を図るため、就業環境の整備やまちなかの魅力向上、生活環境の充実につながる施設の提案を募集。有識者等で構成する選定委員会が、企画力・実現性・継続性・中心市街地への波及効果等を基準に審査を行い、優先交渉権者に特定された両者でつくるグループに事業用地を売却した。
同者のプロジェクトでは、人が集う飲食店等のテナント施設、子育て世代が安心して働ける保育施設の誘致、永住仕様の分譲マンションを提案。当該施設が中心市街地と融合することで、あらゆる世代の交流と次世代へ続く活気あるまちづくりを提供する。笑顔あるれる未来の実現に向けて、宮崎市とも連携しながら、総力を挙げて取り組む。
両者が整備する「ポレスター橘通り」の建築概要は、構造が鉄筋コンクリート造、階数が14階、延床面積が5266m2。1階に飲食店等の店舗、2階に保育施設を誘致し、3階以上を分譲マンション(全48戸、4タイプ)とする。敷地内には、86台の駐輪スペース、4台分の平面駐車場のほか、40台分のタワーパーキングも設置する。
28日に現地で行われた安全祈願祭には、吉原建設及びマリモの代表者及び工事関係者、宮崎市の戸敷市長と市の関係者、橘通名店街商店街振興組合の関係者が参列。祝詞奏上や清祓い、地鎮の義、玉串奉奠を通じて、無事故・無災害の工期内完工を祈願した。
神事後に挨拶した戸敷市長は、ウォーカブルシティ(歩きやすい街)を推進していく中で、「地元の名店街とも連携しながら、新施設がまちなか活性化の起爆剤となることを期待している」と述べた。新施設は10月1日に着工し、23年4月末の完成を目指している。その後、完了検査や内覧、引き渡しを行い、7月に店舗の開業を計画する。