小林市の宮原義久市長は、8月27日の定例会見で、老朽化や設備の不備が課題となっていた市民体育館を移転新築する考えを明らかにした。建設場所は小林総合運動公園(小林市南西方)。新設する体育館とは別に、市民の健康づくりや子育て支援等のスペースも整備し、「健幸のまちづくり拠点施設」と位置付ける。
新設する体育館の計画規模は5000m2程度、健康づくりや子育て支援等のスペースは1000m2程度を想定。体育館に関しては、平常時に於けるスポーツ関連イベント等での利用のほか、市街地中心部から西側約2㎞の高台に位置する総合運動公園の立地を活かし、災害発生時に於ける避難場所などとしても活用する。
現時点に於ける想定事業費は33億円程度を見込み、このうち大部分を国の補助金や起債で賄う考え。9月3日に開会する定例市議会に提案する補正予算案に、関連事業費を盛り込む。予定では、今年度に基本計画を策定し、来年度以降に設計業務や本体建設工事を進め、2026年度の供用開始を目指している。