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屋外型トレセンを整備、23年4月供用目指す 宮崎県

 宮崎県は、将来を見据えたプロジェクトの一つとして、シーガイアのオーシャンドーム跡地(宮崎市山崎町)に「屋外型トレーニングセンター」を整備することを決定した。天然芝や照明を備えたサッカー・ラグビー場、トラックを備えた多目的グラウンドのほか、室内練習場やクラブハウス・トレーニングジムを整備する方針でいる。

 県の重点施策に掲げる「スポーツランドみやざき」の更なる推進に向けて、シーガイアのオーシャンドーム跡地(約6㌶)に、ラグビー・サッカー・陸上・トライアスロン等のトップアスリート等の合宿拠点として活用できる屋外型トレーニングセンター」を整備する。敷地はフェニックスリゾート株式会社から無償で借り受ける予定。

 整備メニューは、天然芝のピッチや照明・防球フェンスを備えたラグビー及びサッカー場、400mトラックやハイブリッド芝、照明を備えた多目的グラウンド、広さ約1600m2の人工芝の室内練習場、空調やトイレ・シャワー室、Wi-Fi等を完備したクラブハウスやトレーニングジム。概算事業費は約18.3億円を見込む。

 ポストコロナを見据えた「スポーツランドみやざき」の新たな展開を図るため、2年後に迫るラグビーW杯フランス大会に向けた日本代表チームの合宿誘致をはじめ、サッカー、陸上、トライアスロン等の国内代表チームやトップチームの新たな誘致を図る。施設整備後には、国の屋外型ナショナルトレーニングセンターの指定を目指す。

 同時に、本県の強みであるスポーツランドの充実を通じて、コロナの影響で停滞する県内経済の回復を図る大きな原動力とするとともに、県外からの有客数の拡大や周辺市町村への合宿の拡がり等を通じて、経済効果を県内全域に波及させる。また、本県で2027年に開催予定の国スポを見据え、県内アスリートの競技力向上も図る。

 県では、施設整備や周辺市町へのキャンプ・合宿誘致による経済効果を約12億円と試算する。今後は、9月6日に開会する県議会定例会で、屋外型トレーニングセンターの整備に係る設計・建設費について債務負担行為を提案する。議決されれば、2022年4月~23年3月に整備工事を行い、同年4月の供用開始を目指している。

整備計画の発表資料