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都農高校跡地を再整備、多世代交流拠点に 都農町

 都農町は、2021年3月で閉校した県立都農高等学校(大字川北4661番地)の跡地を活用し、多世代交流などの新たな拠点として再整備する計画を明らかにした。既存の建物やグラウンドなどを最大限活用し、企業向けのオフィススペースやスポーツクラブなどの宿舎、文化ホール・図書館、保健福祉等の機能を持たせる。

 町が取得を計画する都農高校跡地の敷地面積は4万7434m2で、既存建物として教室棟や図書棟、体育館など10棟(延床面積合計9324m2)がある。町民から跡地の利活用を望む意見が多かったことなどを踏まえ、県に土地と建物を購入する意向を示した。

 現時点の整備イメージでは、コールセンターをはじめとする企業のオフィススペースや九州サッカーリーグのヴェロスクロノス都農などの宿舎、総合保健福祉機能の導入などを想定。既存の体育館には、経年劣化が進む塩月記念館に代わる文化ホール機能を持たせるとともに、町民図書館を図書棟などに移転することも検討する。

 一方で、20年度に町制施行100周年を迎えた町では、まちづくりスタートアップ企業の株式会社イツノマに業務を委託し、先の100年を見据えたグランドデザインの策定作業を進めている。この中で、旧10号線の都市計画や道の駅・都農ワイナリーのほか、都農高校跡地の有効活用についても町民と意見を交わしている。

 跡地整備に向けて町は、8月6日の臨時議会に関連予算を提案し、原案どおり議決された。補正予算では、跡地購入費に6596万円、基本計画策定費に1100万円を計上。このうち、外部に策定業務を委託する基本計画に関しては、グランドデザインとの整合性を図ることなどを考慮した上で、事業者を決定する考えでいる。