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希望者に資料配付、意見を募集 宮崎海岸侵食対策

国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所は、宮崎県と共同で実施している宮崎海岸侵食対策の効果・影響に関する資料などを希望者全員に配布する。市民から広く意見を募集し、行政・市民・専門家のトライアングルで侵食対策を進めていく上での検証及び評価の参考とする。資料配付の申込期限は9月1日。

 宮崎海岸の侵食対策では、これまでに失われた宮崎海岸の砂浜(宮崎港北端~一ツ瀬川河口間)を回復・維持するため、①養浜等の実施②突堤の整備に加え、砂丘が海岸に面し、急激な侵食の危険性がある大炊田海岸及び住吉海岸の一部に於いて③埋設護岸の整備―の3つを柱としてプロジェクトを推進している。

 プロジェクトの推進と合わせて、行政・市民・専門家の三者が一体となった「宮崎海岸トライアングル」で毎年調査を行い、委員会等でその効果を検証・確認している。

 一昨年前までは、効果検証に関する談義を対面形式で行っていたが、昨年同様、新型コロナウイルス感染症対策として、今年も会議形式での開催は中止する。その代わりに、対策の効果・影響に関する資料やQ&A形式の意見提出用紙を希望者に配布するとともに、意見を電話で伝えられるホットラインも準備する。

 寄せられた意見等は、市民連携コーディネータ(髙田知紀氏=兵庫県立大学自然・環境科学研究所准教授)に伝え、意見を集約する。その後、意見を参考に対策の効果評価を行い、宮崎海岸侵食対策検討委員会および効果検証分科会に諮る。

 希望者は、宮崎河川国道事務所のホームページからダウンロードできる申込用紙に必要事項を記載し、FAXで宮崎海岸出張所へ送付する。送付先及び問い合わせ先は、宮崎海岸出張所(電話0985-24-8221、FAX0985-62-7051)。