建設ネット企画画像 四角 四角

かわまちづくり計画、本庄川など新規登録 国交省

 国土交通省は、水辺を生かした「かわまちづくり」支援制度で、本庄川かわまちづくり(国富町・綾町)など全国6箇所の計画を新規登録した。河川管理用通路や高水敷整正、親水護岸などのハード整備に加え、河川空間へのカフェ設置に伴う利用区域指定や体験イベントの開催などのソフト対策を支援し、地域のにぎわいづくりにつなげる。

 かわまちづくりは、地域活性化や観光振興などを目的に、地域が持つ資源、知恵を生かし、河川とまちが融合した良好な空間を創出する。市町村、民間事業者、地域住民らと河川管理者が連携し、地域のにぎわいを生み出す取り組み。2009年度の事業創設から今回の6カ所を含め登録された計画は全244箇所となった。

 新たに登録された「本庄川かわまちづくり」の対象河川は、一級河川大淀川水系本庄川、深年川、綾北川。国富町と綾町は、照葉樹林を源として、名水として湧き上がる大淀川水系本庄川の豊かな流れに育まれている。

 両町では、本庄川と町の資源を活かした水辺での交流や賑わいのある空間の創出を図る取り組みを進めており、これを充実させるため、計画では「本庄川の声を聴き、国富・綾をつむぐ、かわまちづくり」をコンセプトに掲げ、地域資源とともに魅力ある水辺空間を創出し、地域の魅力の向上、観光振興の促進を図る。

 この取り組みに対して国交省は、必要な河川管理施設の整備のほか、河川空間において営利活動を実施する場合に、河川占用敷地許可準則22条に基づく都市・地域再生等利用区域の指定等を支援する。

 ハード施策では、国交省が河川管理用通路、高水敷整正、親水護岸、坂路等の整備を実施。国富町は植樹やトイレ・ベンチ等、綾町は駐車場やトイレ等の整備を行う。ソフト施策では、国富町が桜並木や季節の花、軽トラ市等のイベントの開催等、綾町がマルシェやキッチンカー、体験イベントの開催等を計画する。

 国交省はこのほか、既に登録済の五ヶ瀬川かわまちづくり(延岡市)の変更計画も承認。対象に恒富地区を追加し、ハード施策として国交省が高水敷整正や護岸整備、管理用通路等の整備を行うほか、延岡市が案内看板の設置等を行う。ソフト施策では、都市・地域再生等利用区域の指定やパンフレットの作成等に取り組む。