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安全に対する努力と功績称える 坂下組が安全衛生表彰式

      

▲写真は挨拶する坂下社長、表彰式の模様

株式会社坂下組(坂下利博代表取締役社長)は7月6日、宮崎市内で2021年度の安全衛生表彰式を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、安全衛生に関する各種取り組みを展開する「SAKASHITA・COHSMSキャンペーン」の一環として開催したもの。式典では、受賞者の安全に対する努力と功績を称えた。

 挨拶に立った坂下社長は、県内及び建設業に於ける労働災害の発生状況等について言及。安全衛生パトロール報告やヒヤリハット報告の分析結果等を踏まえた上で、教育・指導の強化を推進し、重大災害の防止対策が円滑かつ効果的に講じられるよう、「SAKASHITA・COHSMS」を確実に運用していく考えを示した。

 また、同社が取り組む様々な活動を通じて、安全衛生管理が全てに優先することを再認識するとともに、労働安全衛生関係法令を遵守し、自主的な安全衛生活動の活性化を図るよう要請。激甚化・頻発化する自然災害への備えや熱中症対策、新型コロナ対策を十分に図りながら、事故の防止に努めてもらいたいと呼び掛けた。

 表彰式では、安全優秀賞及び安全努力賞を受賞した同社の社員7人、現場の安全施工や無事故・無災害の完工に尽力した協力会社3社と優秀職長賞を受賞した協力会社の4人のほか、21年度の安全衛生スローガン「発生させない コロナと災害 みんなで繋ごう 安全のバトン」の考案者に対して、坂下社長から表彰状と記念品が贈られた。

 このうち、宮崎市内の立体駐車場新築工事で安全優秀賞を受賞した山本浩史氏は、3カ月の着工の遅れや防音・振動・粉塵への特別な配慮が必要となる難工事で、仮設計画や鉄骨建方計画を工夫し、苦情を最小限にとどめたほか、路線隣接地による厳しい規制のもと、鉄道会社と密に協議を行い、無事故で完工したことが評価された。

 意見発表で山本氏は、工事の全体概要や進め方で工夫した点、安全パトロールの実施状況、SDGsを踏まえた施工中の取り組み、建物としてのSDGsへの繋がりなどを説明。無事故・無災害の工期内完成に尽力した協力会社に感謝の意を示し、「これからも快適で安全な職場づくりに邁進していきたい」と意気込みを語った。

 閉会挨拶で坂下孝二取締役副社長は、土木・建築工事ともに目指すべき目標が「現場等での作業従事者の安全確保」や「第三者に迷惑をかけない施工」であることを強調。新型コロナ感染症を含め、企業として働き方改革に対応していく考えを示すとともに、今回の受賞を契機に、安全衛生対策を更に推進してもらうよう期待を込めた。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽安全優秀賞=山本浩史(宮崎本社建築部)
▽安全努力賞=安部孝洋(宮崎本社土木部)、井上知己(日向支店土木部)、浜田靖博(宮崎本社建築部)、野﨑雅志(前同)、立川仁志(前同)、平田剛(小林本店建築部)
▽協力業者賞=原田、佐藤塗装店、サカシタランドスケープデザイン
▽優秀職長表彰=中武貴弘(敬友開発)、津守浩光(岩切商事)、今東昌志(桜建)、吉留銀次(坂下興業)
▽安全衛生スローガン賞=山本浩史。