▲写真は挨拶する藤元社長、大会、ICT勉強会の模様
株式会社藤元建設と有限会社藤商(いずれも藤元建二代表取締役)は7月2日、2021年度の安全衛生推進大会を開催した。新型コロナウイルス感染防止のため、大会は本社事務所前の屋外(車庫)を会場に、両社の社員のみで開催。安全講話や安全宣言を通じて更なる安全意識の高揚を図り、無事故・無災害を継続することを誓った。
大会挨拶で藤元社長は、前期も無事故・無災害を達成したことを報告するとともに、ヒヤリハットの撲滅に向けたKY活動や指差呼称の重要性を指摘。整理整頓やムラ・ムリ・ムダの排除が、災害の未然防止や新3Kの実現に繋がるとして、現場で働く者同士が互いに気遣い、安全衛生対策の強化に取り組んでもらうよう求めた。
表彰式では、安全標語で最優秀作品に選ばれた平田優介氏、同じく優秀作品に選ばれた福嶋良弘氏と黒木規之氏、優秀工事技術者賞の日高寿美氏と広瀬英明氏、優秀若手技術者賞の左近寿伸氏、功労技術者賞の木下雅博氏、弓場元涼一氏、江口益郎氏、現場表彰の多田憲浩氏に対して、藤元社長から表彰状と記念品が贈られた。
砂防堰堤改良工事で現場表彰を受賞した多田氏は、地域住民の理解促進のための説明状況や作業時の安全対策について説明。「ヒューマンエラー」をテーマに安全講話を行った菊池義男技術部長は、「ヒューマンエラーが起こる可能性は常にあり、これを前提として、現場に応じたリスク低減対策を講じることが必要」と訴えた。
出席者を代表して安全宣言を行った山中成氏は、「作業手順を守り、安全ルールを再確認し、一人ひとりの安全意識を深め、日々の作業の中に潜む危険の芽を摘み取り、労働災害を未然に防ぐことが大切」「挨拶・整理整頓の励行を徹底し、労働災害の撲滅に万全を期し、ゼロ災害を達成することを誓う」と述べた。
大会を総括した藤元勇貴専務取締役は、それぞれの現場で皆が助け合い、現場に応じた対策を講じることや、地域の建設業として会社や働く人に合った環境を構築する必要性を強調。「それぞれが地域貢献の気持ちを忘れず、社訓に掲げる『友和・団結・向上』の意味を考え、気を引き締めて頑張ってもらいたい」と述べた。
大会ではこのほか、広瀬英明氏が「建設現場におけるICT活用工事」をテーマに、従来施工とICT施工の作業比較について説明。株式会社大坪計量器の協力のもと、同社の土場に会場を移して、マシンコントロールやマシンガイダンスを登載した重機の試乗体験、地上型レーザースキャナの機能・操作説明なども行われた。