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事故・災害の未然防止へ対策を徹底 南九州尾園建設

      

▲写真は挨拶する尾園社長、大会の模様

 南九州尾園建設株式会社(尾園浩範代表取締役)は7月21日、同社会議室で2021年度の「安全推進大会」を開催した。新型コロナウイルス感染防止のため、規模や参加人数を縮小し、マスク着用等の対策を徹底。大会を通じて、顧客の信頼を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し、業務に邁進することを誓った。

 挨拶で尾園社長は、喫緊の課題である担い手の確保や技術・技能の継承を図るため、社員による学校訪問や会社パンフレットの作成、ホームページのリニューアルを行うなど、グループとして若手の確保に注力していることを説明。学生はもとより、保護者の理解を得るため、熱意を持って取り組みを進めていることを強調した。

 一方で、先行きが見えない新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、慎重で責任ある行動も求めた。また、グループとしての売り上げ目標をクリアしつつ、事故や災害が起きないよう安全衛生対策を推し進めていく考えを示すとともに、安全表彰の受賞者に対して「これからも他の模範となるような仕事を」と期待を込めた。

 代表取締役副社長の川元末広氏は、建設業に於ける労働災害の発生状況を説明したうえで、同社が専門とするとび・土工は危険な作業が多いことから、現場等に於ける安全作業の実践と労働災害の防止に向けた対策の徹底に努めてもらうよう呼び掛けた。

 労務安全報告を行った労務安全部の池田康徳次長は、建設業における労働災害の発生状況や2021年の自社安全衛生管理計画書の内容、WBGT値などを活用した熱中症予防対策、建設現場に於ける熱中症予防と新型コロナウイルス感染防止対策の両立、建設キャリアアップシステムの取り組みなどについて説明を行った。

 安全表彰では、協力会社表彰で安全最優良賞を受賞した与田工業、同じく安全優良賞を受賞した松浦興業と北都、個人表彰で安全功労賞を受賞した押川功一氏と荒木俊一郎氏(いずれも南九州尾園建設)のほか、▽深川脩人氏(灘工業)▽金丸響也氏(淡島興業)▽北林一海氏(松屋組)▽堀口博喜氏(友松産業)▽安藤優太氏(宇田津工業)―を表彰した。

 受賞者を代表して謝辞を述べた押川氏は、「現場での取り組みが認められ、改めて安全第一の大切さを痛感している。厳しい建設業の中で発注者からの信頼を得るためには、無事故・無災害が絶対条件。現状に甘んじることなく、安全意識の高揚と現場の安全環境の向上に努め、時代の流れに遅れないよう一層精進していく」と述べた。

 安全宣言で社員代表の黒木和寛氏は、同社が経営理念に掲げる「お客様に信頼される事を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し創造していく」を念頭に、「社員及び協力会社の作業員が各々の責任を自覚し、労働災害の防止はもとより、全ての災害防止に全力で取り組み、安全で事故のない職場環境を形成する」と誓った。