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新施設の延床面積は3547㎡ 西階公園多目的屋内施設

▲新施設のイメージ(市HPより)

 延岡市は、西階公園の遊泳場跡地に整備する多目的屋内施設の基本設計案をまとめた。アリーナや管理棟を備えた多目的屋内施設を防災・体育施設と位置付ける。施設概要は、基礎部の構造が鉄筋コンクリート造、躯体の構造が鉄骨造、階数が平屋建、延床面積が3547m2。税抜の概算建設費は7億9756万円を見込んでいる。

 宮崎県地域防災計画で災害時の後方支援拠点に位置付けられている西階公園の防災機能強化やスポーツ施設の充実等を目的に、市は18年度に西階公園防災等施設構想を策定。災害時の防災拠点機能、平常時のスポーツ・レクリエーション等の機能を兼ね備え、多目的に活用できる施設として、20年度に基本設計案を策定した。

 基本設計案では、施設のコンセプトや配置計画、平面・立面図のほか、外観・内観イメージや概算工事費等を示している。今回、基本設計案をホームページや延岡市教育委員会、各総合支所及び支所などで公開し、広く市民から意見を求め、進捗中の実施設計業務をはじめ、今後の整備を進めていくうえでの参考とする。

 施設の外観には、城下町を連想させる城風のデザインを採用。地域のシンボルとして、地域住民が安心して集え、居場所となるような開かれた施設を目指す。また、西階公園の課題である駐車場不足に対応するため、施設周りの空地を活用して、新たに約150台分の駐車場を設けるとともに、施設西側には駐輪場を設ける。

 平面計画によると、メインアリーナと位置付ける屋内練習場の面積は3025m2(55m×55m)。このほか、玄関・ホールや男子・女子・多目的トイレ、男子・女子更衣室、男子・女子シャワー室、会議室(ミーティングルーム)、事務室、機械器具等保管場所、機械室、管理棟通路を設け、全体の延床面積を3547m2とする。

 屋内練習場の高さ(ネット高)は、他の類似施設と同様、屋内競技の高さ基準を満たす10.5mとし、野球やソフトボールでは支障なくトスバッティングや内野ノック練習ができる高さを確保する。屋根面は中央に向かって勾配を設け、暖かい空気が上昇気流となって塔屋の換気ガラリより放出されることで快適な空間を構築する。

 基本設計案に関する意見は、市内居住者等を対象に、8月10日まで持参・郵送・FAX・電子メールで受け付ける。提出された意見は、内容ごとに整理・分類した上で、市の考えとともに公表する。問い合わせ先は延岡市教育委員会保健体育課。

多目的屋内施設の基本設計案