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国道327号尾平トンネルが9月3日に開通 宮崎県

 宮崎県が2014年度から椎葉村下福良で整備を進めてきた国道327号尾平工区(約2・0㎞)が、9月3日に開通する。安全で安心な交通の確保や地域間の連携の強化、地域の産業振興等支援、救急医療施設等へのアクセス性の向上、緊急輸送道路としての機能向上といった効果が期待される。

 国道327号は、地域の産業はもとより、沿線住民の生活・医療等を支え、緊急輸送道路にも指定されている重要な幹線道路。ただ、当該区間は道路幅員が狭く、線形も悪いため、大型車の離合が困難であるなど地域間の往来に支障をきたしており、異常気象時には災害等による交通途絶が頻繁に発生していた。

 全体の整備延長は約2㎞(幅員7m)で、区間内の約9割(約1・8㎞)をトンネルが占める。トンネル部分は、起点側を1工区(本体工L=978m)、終点側を2工区(本体工L=773m)として整備を実施。施工は、1工区を坂下・山﨑・河野特定JV、2工区を松本・谷口・松浦特定JVが担当した。

 今回のトンネル開通により、安全で安心な道路交通が確保されるとともに、入郷地域の連携強化や活性化に寄与することが期待される。