▲写真は挨拶する安田理事長、総代会の模様
宮崎県電気工事業工業組合(安田耕一理事長)は6月2日、宮崎市内で2021年度の通常総代会を開催した。手指の消毒や検温に加え、各テーブルにパーティションを設置するなど、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで少数の出席者で開催し、各議案を承認した。役員改選では、安田耕一氏が理事長に再選された。
挨拶で安田理事長は、第一種電気工事士の免状取得に必要な実務経験期間の見直しや、電気工事士免状のプラスチックカード化といった業界を取り巻く動向について説明。新型コロナ感染症が地域の社会・経済に暗い影を落とす中、必要な技術を有する者のみができる電気工事は、社会にとって無くてはならない仕事であることを強調した。
そうした中で、電気工事業界に於ける女性技術者等の活躍を促進するため、宮崎県電工組に女性部を設立する考えを示し、組合と青年部、女性部が一体となって業界を盛り上げられるよう、各種事業活動に対する理解と協力を求めた。
議長団に阿部信男氏、桃井誠一氏、土居睦典氏の3人を選出して行われた議案審議では、20年度事業報告、20年度貸借対照表・損益計算書・収支決算書等、21年度事業計画案、21年度収支予算書案などの議案を原案どおり了承。任期満了に伴う役員改選では、理事21人と監事3人の人事案を承認した。
21年度の基本方針に関しては、急速に進む少子高齢化や深刻化する人手不足問題への対応が喫緊の課題であると同時に、電力システム改革等で多様化・高度化する社会のニーズに的確に対応するため、一層の情報収集と技術の向上に努め、電気工事のプロとして安心・安全な電気を届けるための意識改革や行動が必要とした。
また、組合員の高齢化等に伴い、組合員数が減少傾向にあることから、組織の活性化や組合員数の拡充に努めるとともに、技術革新に対応した研修事業や各種保険制度・サービスの提供等を通じて、組合員が安心して働ける環境づくりに注力するとした。
これを踏まえ、21年度の重点項目には▽組合加入促進の取組推進▽スキルアップ研修会の開催▽学生交流会の開催協力▽技能競技県大会の実施▽試験準備講習会の開催▽安全技能講習会の実施▽情報化に対応した資格取得推進▽一般用電気工作物調査業務の円滑運営と協力支援▽女性部設立に向けた準備―などを挙げた。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽理事長=安田耕一(九南)
▽副理事長=宮元進一郎(宮元電設)、片伯部剛(かたかべ電気)、島田博良(島電工)
▽専務理事=長友廣志(はまゆう電設)
▽理事=甲斐繁義(甲斐電工)、工藤定信(工藤電業)、桃井誠一(丸和電業)、和田均(和田電工社)、川上喜義(川上電機)、伊東昌寿(岩崎電管工業)、久木山克信(久木山電気工事)、中村吉伸(電工社)、佐野泰寛(佐野電気)、岩本好史(トーエイ電設)、長野一正(ナガノ電設)、内村敏成(大成電工)、西力(西水道電気設備)、大正水流博(大正水流)、坂本昭人(坂本電気商会)、長友光広(はまゆう電設)
▽監事=木下音栄(木下電気水道設備)、鈴木茂(黒木電気工事店)、飯山勘七郎(飯山電業)。