旭化成株式会社(小堀秀毅代表取締役社長、本社=東京都千代田区)は、リチウムイオン2次電池市場の世界的な拡大に伴う需要増に対応するため、既存のハイポア日向工場の敷地内に生産設備を増設し、リチウムイオン2次電池用セパレータの増産に取り組む。
同社が製造するリチウムイオン2次電池用セパレータ「ハイポア」は、プラスチックの一種を原料とする高機能な多孔質フィルム。2次電池の正・負極の間に位置し、両極間のリチウムイオンの透過を可能にしつつ、両極の接触遮断によりショートを防止する。
ハイポアの製造を手掛ける日向工場の増設計画に伴い、6月1日付で宮崎県の立地企業(増設)に認定された。2021年度の設備投資額は297億円。21年度に18人を新規雇用する。今年6月に着工し、23年上期の完成と操業開始を予定している。