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産業開発青年隊で出前講座、舗装工事PR 宮崎県舗装協会

      

▲写真は出前講座の模様

 宮崎県舗装協会(河野孝夫会長)は6月21日、宮崎県産業開発青年隊を対象とした出前講座を宮崎県建設技術センターで開いた。青年隊の隊員39人を対象に、舗装に関する専門的な講義を行うとともに、隊員と協会員との意見交換で、会員が舗装業に入職したきっかけを紹介したほか、将来に対する希望や不安についてアドバイスした。

 出前講座は、建設産業の喫緊の課題である若年労働者の確保・育成を目的に、舗装について学ぶ場、コミュニケーションの場として2017年から開催しているもの。開始式で挨拶した児玉清和副会長は、本県建設産業の将来を担う隊員に建設業の果たす役割を説明し、「誇りと自信を持って頑張って欲しい」と呼び掛けた。

 舗装に関する講義では、辻清技術委員長がアスファルト舗装とコンクリート舗装の違い、アスファルト混合物の種類、舗装工事の施工手順や機械選定について説明。現場代理人の一日の仕事内容を紹介するとともに、排水性舗装や半たわみ性舗装、保水性・吸水性舗装といった様々な舗装の種類、ICTを導入した切削工事の動画を紹介した。

 意見交換会では、▽舗装補修を行う判断基準▽道路種別での舗装構成の違い▽日本の高い舗装技術の海外進出▽就職に際しての希望と不安―をテーマに、産業開発青年隊の隊員と協会の技術委員が意見を交わした。

 隊員からは、給与や休暇といった労働形態のほか、東京五輪やパラリンピックの影響、舗装のやり直しの基準、一般道路と高速道路、林道等の舗装の違い、若者や外国人労働者に企業として求めること、仕事で大切にしていることなどについて質問が寄せられ、会員がそれぞれの問いかけに丁寧に回答していた。

 出前講座を受講した産業開発青年隊の吹上一平さんは、「舗装について詳しく知ることができ、非常に興味を持つことができた。将来の就職先を見つける際に視野に入れたい」と話した。児玉副会長は、出前講座等を通じて、少しでも多くの若者が建設業界に入ってきてくれることを期待していると話した。