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10月から防災庁舎で計4回開催 みやざき木造塾2021

 宮崎県と一般社団法人宮崎県建築士事務所協会は、2021年10月から22年1月にかけて「みやざき木造塾2021」(全4回)を開催する。非住宅の木造設計に関する設計スキルを有する技術者を養成し、本県の豊富な森林資源の更なる活用を促す。

 貴重な循環資源である木材を非住宅や中高層建築物へ利用することが求められている昨今の情勢を踏まえ、数々の中大規模木造建築を実現してきた意匠設計、構造設計、防耐火、温熱環境の専門家を講師に招き、木造建築の設計手法について講義やグループワークを行う。

 受講対象者は、原則として県内の建築士事務所に所属する建築士で、4回全ての講座を受講できる者。新規で受講を希望する場合は、昨年度の講座をビデオ履修してもらう。会場は宮崎県防災庁舎。定員は20人程度。受講料は全4回で3000円。

 受講希望者は、宮崎県や宮崎県建築士事務所協会のホームページで入手できる所定の申込書に必要事項を記入し、6月30日までに事務局へFAX・メールで申し込む。新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、開催日程などを変更する場合がある。

 問い合わせ先及び申し込み先は、宮崎県建築士事務所協会事務局(電話0985-29-1188、FAX0985-38-9418、メールmkentiku@viola.ocn.ne.jp)。

各回の①開催日②テーマ③講師(敬称略)―は次のとおり。
▽第1回=①10月19日②木造防耐火・設計事例③安井昇(桜設計集団一級建築士事務所)、辺見美津男(辺見設計)
▽第2回=①11月2日②木構造設計③山田憲明(山田憲明構造設計事務所)
▽第3回=①12月6日②温熱環境・設計③辻充孝(岐阜県立森林文化アカデミー)
▽第4回=①22年1月17日②木造設計総論③腰原幹雄(東京大学生産技術研究所/NPO法人teamTimberize)。

■みやざき木造マイスターに新たに9人

 宮崎県は、建築物の木造化・木質化をアドバイスする「みやざき木造マイスター」として、2020年度に新たに9人を登録した。みやざき木造マイスターの登録者名簿はホームページで公開し、広く県民からの建築物の木造化・木質化の相談を促す。今回の登録を含め、19年度の制度創設からの累計は24人となる。

 非住宅分野の建築物の木造化・木質化を推進するため、県は19年度から木造建築物に携わる建築士等を対象に「みやざき木造塾」を実施。木造塾の修了者で一定の要件を満たす者を「みやざき木造マイスター」として登録することで、木造建築に携わる建築士等の育成・確保や本県林業及び木材産業の活性化を図る。

 みやざき木造マイスターに登録された者は、①県民への県産材利用の普及・啓発②県産材を活用した非住宅分野の建築物の木造化及び木質化の提案・相談③県産材利用推進活動に係る県との協働活動―を行う。制度の詳細はホームページで確認できる。

みやざき木造塾の開催案内