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若手育成の取り組みを強化 宮崎県建築士事務所協会

      

▲写真は挨拶する福澤会長、有藤支部長、県協会の総会

 一般社団法人宮崎県建築士事務所協会(福澤幸雄会長)は6月4日、宮崎市内で2021年度の定時総会を開催した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、総会はWEB会議を併用した理事を中心とする少人数で開催。20年度事業報告及び収支決算を承認したほか、21年度の事業計画や収支予算を確認した。

 総会で挨拶に立った福澤会長は、後継者不足により現職の定年退職が困難であることや、3DCADといった新技術への移行等を背景に、若手技術者の育成が急務であることを指摘。若手を中心に技術の継承を進めていくとともに、ベテラン会員によるアドバイスを兼ねた交流会や意見交換会の実現に向けて意欲を見せた。

 21年度の事業計画では、建築士事務所の健全な発展と信頼性の向上を図るため、▽研修会や自己研鑽を通じた資質の向上▽次世代を担う若年技術者の育成と組織の強化充実、活性化と会員増強▽業務報酬基準の普及と啓発▽建築士事務所の活動充実と自立的な監督体制の強化―を重点事項に掲げ、これに基づく事業を展開する。

 法定講習の円滑な運営のための協力や知事指定講習の実施、設計監理等の業務及び技術に関する研修・講演の開催、耐震診断及び耐震改修業務への対応と協力、建築CPD情報提供制度の活用推進、既存住宅の活用や建築物の低炭素化・省エネ化に関する調査及び研究、民間建築物の木造化・木質化促進に関する技術支援に取り組む。

 また、建築士法の規定に基づく苦情解決業務の円滑な実施や建築士事務所賠償責任保険の加入促進、建築行政及び他団体との連携強化、キャンペーン等を通じた協会のPRと建築設計監理業務の啓発、地域社会の環境整備や改善に関する事業に取り組むほか、県知事から指定を受けて行う建築士事務所の登録及び閲覧事務も実施する。

■宮崎支部が定時総会

 一般社団法人宮崎県建築士事務所協会宮崎支部(有藤則秋支部長)は6月4日、宮崎市内で2021年度の定時総会を開催した。総会はWEB会議を併用した理事を中心とする少人数で開催し、21年度の事業計画や収支予算等を確認した。

 会の冒頭、挨拶に立った有藤支部長は、昨年度の支部活動に対する会員一同の理解と協力に対して感謝の意を示すとともに、今総会でのスムーズな議事進行に協力を求めた。

 21年度の事業計画では、▽行政への受注活動の強化▽地域社会への貢献の具現化、会のPR促進▽賛助会員との交流促進と会の強化―を重点施策に掲げ、発注機関に対する陳情や設計事務所の業務及び協会のPR、技術向上を目的とした研修会の開催、親睦促進のためのミニバレー大会や懇親大会の開催に取り組むことを確認した。