延岡市は、市が保有する集会施設や屋外スポーツ施設、その他施設の個別施設計画案をまとめた。中期的な維持管理方針として、適宜点検を行いながら施設の維持管理を行うとともに、老朽化が進む社会教育センターや北川総合運動公園、北方総合運動公園等では、施設の長寿命化及び大規模改修について検討を行う。
2016年3月に策定した公共施設維持管理計画に基づき、施設類型ごとに今後の対応方針を検討するため、市は有識者や市民の代表で組織する検討委員会を設置。委員会での意見を踏まえ、新たに▽集会施設▽屋外スポーツ施設▽その他施設ーの個別施設計画案を作成し、市のホームページ等で公開した。
集会施設の今後の維持管理方針では、経過観察が必要な箇所のある施設や旧耐震基準の施設等が存在するため、適宜点検を行うことで利用者の安全性を確保する。このうち、北方コミュニティセンターや北浦公民館、北浦漁業センターに関しては、機能移転や複合化など、今後の施設のあり方について検討を行う。
社会教育センターに関しては、建築物の法定耐用年数である50年を超えて60年以上使用するため、施設の長寿命化及び大規模改修の実施時期等について検討を行う。島野浦島開発総合センターは、地域ニーズを踏まえ、施設の建て替えや大規模改修、複合化など、今後のあり方について検討を行うとした。
屋外スポーツ施設では、適宜点検を行いながら維持管理を行うとともに、西階総合運動公園で野球場の大規模改修等や遊泳場の一部解体、多目的屋内施設の整備を実施。妙田野球場や北浦グラウンドの本部席、北川総合運動公園、北方総合運動公園に関しては、施設の長寿命化及び大規模改修時期について検討を行う。
延岡市斎場いのちの杜や医師・教員住宅、閉園・閉校施設、民間貸付施設などを含むその他施設については、施設の種類や用途、利用状況に応じて維持管理方針を定める。主な用途のない旧北川郵便局や旧北川公民館、祝子川へき地保健福祉館、旧火葬場の悠久苑、旧北浦塵芥処理場などは、施設の解体を検討する。
個別施設計画案は、ホームページや市役所情報公開センター、各総合支所等で公開し、市内居住者等を対象に6月7日まで意見を募集する。意見の提出先は、延岡市企画部企画課、または北方・北浦・北川の各総合支所市民サービス課。