東諸地区建設業協会(藤元建二会長)は、2021年度の事業計画案や予算案等を決定した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、会員が一堂に会しての総会の開催は取り止め、4月23日に開催された理事への委任総会で、20年度事業及び決算報告、21年度事業計画案及び予算案などの各議案を原案どおり承認した。
このうち、21年度の事業計画に関しては、公共工事の継続的拡大の促進や総合評価落札方式(地域企業育成型)の充実・拡大促進、同じく地域企業育成型と指名競争入札の適用範囲の拡大、公共工事の早期発注と平準化発注の促進、防災訓練を通じた災害対応力の強化と防災対策の推進を図ることを確認した。
また、建設工事の担い手としてのコンプライアンスの徹底や企業倫理の確立、会員の加入促進による組織体制の強化、若年労働者を中心とした人材の確保・育成・定着化対策の推進、青年部の活性化及び活動支援、業界イメージアップの推進に取り組む。
会員に配布した挨拶の中で藤元会長は、課題の一つである若年労働者の入職促進のため、週休二日制の導入や労務管理、長時間労働の是正、ICT技術の積極的な活用のほか、技能労働者の処遇改善に向けて、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及に努め、技術者・技能者といった担い手の確保を進めていく考えを示した。
例年、総会の場で行われている表彰式は、新型コロナ感染拡大防止のため中止し、優良社員表彰を受賞した川口時美氏(日栄建設)、図師靖騎氏(林建設)、加治屋麻見氏(藤元建設)、木下雅博氏(前同)の4人は各社で表彰を行う。