延岡市の島野浦小学校と島野浦中学校を統合する小中一貫校整備事業で、市は今年7月初旬に新設する特別教室棟と給食調理場の本体建設工事を発注する見通しでいる。計画では、特別教室棟は2022年2月末まで、給食調理場は同年1月末までに整備を完了させる予定で、22年4月の小中一貫校の開校を目指している。
地元からの要望や既存施設の老朽化を踏まえ、島野浦小と島野浦中を統合した小中一貫校を中学校の所在地に整備する。地域IoTを効果的に活用し、地方の学校が抱える少人数化等の課題を克服する「新しい教育」の延岡モデルに先進的に取り組む環境を整えるとともに、統合によって不足する校舎や共同調理場を新設する。
ハード面の整備に関しては、長期的に利用可能な既存の中学校校舎を活用する一方、既存の特別教室を普通教室に改修するため、不足する特別教室棟(S造2階建延べ452m2程度)を敷地内に整備する。既存の体育館も改修し、運動広場を整備するほか、敷地内に新たな共同調理場(S造平屋建延べ144m2程度)を建設する。
昨年度に発注した施設整備に係る実施設計は菊池・小嶋特定建築設計共同体が担当した。21年度は、6月9日に既存校舎及び体育館改修工事の入札を執行するほか、7月初旬に特別教室棟や給食調理場の本体建設工事を発注する予定。10月初旬に運動広場整備工事、12月中旬に外構工事を発注し、22年4月の開校を目指す。
市は、20年度3月補正予算及び21年度当初予算に、小中一貫校整備事業(島野浦地区)として3億4722万円、島野浦学校給食調理場移転新築整備事業として1億2564万円をそれぞれ計上している。
*6月9日に改修工事の入札
延岡市は6月9日、指名競争で小中一貫校整備事業(島野浦地区)に係る「既存校舎改修建築工事」「既存校舎改修機械設備工事」「体育館改修工事」の入札をそれぞれ執行する。税抜の公表金額は、既存校舎改修建築工事が3252万円、同機械設備工事が993万円、体育館改修工事が2508万円とする。
既存校舎改修建築工事では、校舎(1852m2)及び体育館(1252m2)の改修工事を施工する。工期は11月5日まで。同機械設備工事では、和式便器の洋式化や壁掛自動水洗洗面器の新設、空調機器新設を行う。工期は11月12日まで。体育館改修工事では、アリーナ床張り替えを行う。工期は9月30日まで。