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三菱重工と73億余で仮契約 エコクリーン設備改良工事

 宮崎市は、2021~24年度で実施する「エコクリーンプラザみやざき基幹的設備等改良工事」に関して、現施設を施工した三菱重工環境・化学エンジニアリングから工事見積書を徴収し、5月14日付で同社と仮契約を締結した。落札金額は73億8000万円。工事請負契約に関する議案を6月定例市議会に提出する。

 稼働から15年が経過するエコクリーンプラザみやざき焼却施設は、老朽化に伴い、施設の機能が低下している。全連続式ごみ焼却施設における主要機器の一般的な耐用年数が概ね10~15年であることを踏まえ、竣工から30年が経過する35年を計画目標に、安定的な稼働を図るための基幹的設備等改良工事を実施する。

 施設の長寿命化及び運転に伴い発生するエネルギー起源のCO2排出量の削減を目的に、通常の定期整備等では実施することが困難な主要設備、機器の更新、改良等による対策を実施することで、今後15年以上の安定稼働を図り、CO2削減率3%以上を確保する「循環型社会形成推進交付金制度」の対象事業とする。

 改良工事の対象設備は、▽燃焼設備=ごみクレーン▽燃焼ガス冷却設備=給じん装置、ストーカ式焼却炉▽排ガス処理設備=バグフィルタ、有害ガス除去装置外▽通風設備=送風機▽灰出し設備=混練機、灰クレーン外▽給水設備=機器冷却水揚水ポンプ外▽計装設備=CS装置、排ガス分析計▽雑設備=空気圧縮機▽建築工事―など。

 既存施設の概要は、建物が鉄筋コンクリート造及び鉄骨造、地下2階地上6階建、延床面積3万2092m2。施設規模は579㌧/日(193㌧/日×3炉)で、処理方式は全連続燃焼式ストーカ炉(三菱マルチン逆送式)。発電設備は蒸気タービン発電機(最大発電量1万1200㌔㍗)。場所は宮崎市大瀬町字倉谷6176番1。