高原町は、防災や防犯、環境、景観など多くの場面で悪影響を及ぼすおそれがある空家等の解消に向けて、「高原町空家等対策計画案」を作成した。急激に進行する少子高齢化社会の中で、空家に関する問題が顕在化していることを踏まえ、空家問題に対する町の基本的な考え方を明確にし、空家等の地域資源としての利活用を推進する。
計画案の基本方針では、利用されなくなった空家等について、所有者または管理者による維持管理を基本とするが、崩壊のおそれがある危険な空家等は、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく手続きで解決を図る。空家等の実態調査を基に、判定委員会で除却や適正管理を判断するとともに、地域資源としての利活用を促進する。
空家等及びその跡地の利活用については、民間による賃貸・売買を基本とし、町はこれれらを促進していく方向性で施策を展開する。空家、空き地、空き部屋情報の空家バンクへの登録や空家リフォーム事業について周知を図るとともに、意向調査で売却や賃貸の意向が判明した所有者等に対して、情報提供を行っていく。
空家等のうち、放置すれば倒壊等著しく危険となるおそれがある状態、または著しく衛生上有害となるおそれのある状態、著しく景観を損なっている状態などを特定空家等と定義。特定空家等に認定された場合は、所有者等に修繕や撤去などの「指導・助言」「勧告」「命令」を行うほか、最終的に「行政代執行」による撤去を行う。
計画案は、町のホームページや役場本庁舎1階建設水道課で公開し、町内在住・在勤・在学者などを対象に、6月10日まで持参・郵送・FAX・電子メールで意見を募集する。意見の提出先は、高原町役場建設水道課建設係。