門川町は、町内の学校給食調理場を集約して建て替える「学校給食センター」の建設工事を2021~22年度に行う。2021年度の当初予算で、学校給食センター建設事業に4億3086万円を計上するとともに、22年度の継続費を2億8724万円と設定。計画では、第2四半期に新施設の建設工事を発注する見通しでいる。
巨大地震等に伴う津波浸水被害が想定され、老朽化による修繕費用の増加や機器・設備の更新といった課題を抱える共同調理場・草川小調理室・五十鈴小調理室を集約して建て替える計画。新たに整備する学校給食センターでは、小学校3校と中学校1校の給食を調理し、各校に配送する。最大調理能力は1700食/日と設定する。
建設場所は、津波浸水区域外の高台に位置する五十鈴小学校の西側町有地。安全で安心な給食を提供するため、文部科学省の学校給食衛生管理基準及び厚生労働省の大量調理施設衛生管理マニュアルに即した施設及び設備の整備・運営を行う。ドライ方式・HACCP対応の施設とし、時間内に大量調理を実現する設備を整備する。
新施設の規模はS造平屋建で、延床面積は1400m2程度。施設整備に係る設計業務は長田建築企画設計事務所が担当した。省エネルギー・省資源に配慮した施設とするとともに、調理員の作業動線の確保や空調設備など作業効率の向上に努めつつ、非常時に於ける炊飯等の炊き出しの実施や備蓄倉庫等の設置が可能な施設とする。
町では現在、6月の完了をめどに敷地の造成工事を進めている。発注見通しでは、第2四半期に建設工事の入札を行うとしており、建築主体工事と設備工事の一括・分離といった発注形態は、今後、庁内で協議を行ったうえで決定する。工期は1年程度を予定し、計画が順調に進んだ場合、22年夏頃に新施設の供用を開始する。