西都市は、橋梁・横断歩道橋長寿命化修繕計画と、具体的な対策内容や実施時期及び費用を示した市内橋梁の一覧を2021年3月版に更新した。21年度は、過去の定期点検で「早期措置段階」と診断された牛掛橋の架替工事や上鶴橋の補修に係る設計のほか、点検時期を迎えたその他の橋梁の定期点検を実施する。
市が管理する橋梁及び横断歩道橋の長寿命化と維持管理コストの最適化等を図るため、点検結果を踏まえた長寿命化修繕計画や個別施設計画の定期的な見直しを実施。従来の対症療法的な修繕及び架け替えから、予防的な修繕及び架け替えに政策の転換を図り、事業費の平準化やライフサイクルコストの縮減を図る。
現在、市が管理する橋長2m以上の橋梁は373橋。このうち、囲瀬川線の牛掛橋、上鶴線の上鶴橋、瓢丹渕樅木尾2号線の瓢丹渕橋、茶屋元彦三郎線の彦三郎橋の4橋は、5年に1度の定期点検と健全性評価で、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき「早期措置段階」と診断されていた。
1964年架設の牛掛橋(穂北字瀬川・橋長52m)に関しては、現在、架替工事を実施中で、22年度までに工事を完了させる。上部工の塗装や桁替、床版張替といった補修工事を計画する上鶴橋(大字八重字上鶴・橋長90m)は、21年度に補修に係る設計業務を行い、22年度に補修工事を行う予定でいる。
また、上部・床版・下部の塗装を計画する瓢丹渕橋(大字尾八重字樅木尾・橋長15.1m)と、主桁・床版・下部のひびわれ注入や断面修復を計画する彦三郎橋(大字南方字堀内・橋長8.8m)に関しては、いずれも23年度に設計、24年度に工事を行う方針。この間、他の橋梁の定期点検も合わせて実施する。