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地場産業の育成など取り組み推進 串間市建設業協会

         

▲写真は挨拶する吉田副会長、総会の模様

 串間市建設業協会(河野義也会長)は4月23日、串間市建設会館で2021年度「第72回通常総会」を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、規模を縮小して行われた総会では、20年度事業及び収支決算、21年度事業計画案及び収支予算案について審議を行い、全議案ともに承認可決された。

 総会で挨拶した吉田一徳副会長は、新型コロナの影響で経済が急激に落ち込むとともに、地域間や企業間の格差が一層広がっていることについて言及。「大都市圏への過度な集中による様々な弊害が、コロナ禍によって顕在化してきた。そういった状況を打破する為にも、地方への経済や人の分散は必要不可欠」と述べた。

 こうした現状を踏まえつつ、「地方分散型社会の実現のためにも、我々地域の建設業が先頭に立ち、地場産業の育成や生活基盤の整備など諸課題に積極的に取り組んでかなければならない」と述べ、協会活動に対する理解と協力を会員に求めた。

 議案審議では、20年度事業及び収支決算、21年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認。21年度の基本方針では、建設産業の魅力や地域建設業の果たす役割を発信しつつ、国・県・市等の関係機関に対して、会員の受注機会の増加や最低制限価格の引き上げ、書類の更なる簡素化、余裕のある工期設定を求めていく。

 21年度の事業計画に関しては、東九州自動車道(日南~串間~志布志)の早期事業化、新規事業の誘致及び発掘、会員優先受注の促進、最低制限価格の引上げを関係機関に要請するほか、安全管理体制の確立を目的とした安全推進大会及び安全パトロールの実施、技術力向上を目的とした講習会などに取り組むことを確認した。