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入契制度改革、建設DXなどに対応 宮崎県測量設計業協会

      

▲写真は挨拶する西田会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県測量設計業協会(西田靖会長)は4月23日、宮崎市内で2021年度の通常総会を開催した。総会は、検温や消毒、マスクの着用、座席間隔の確保といった新型コロナウイルス感染防止対策を講じたうえで開催。20年度事業や収支決算を承認したほか、21年度事業計画及び収支予算について報告を受けた。

 総会で挨拶に立った西田会長は、21~25年度の5年間で事業費約15兆円を投入する「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」について言及。不調・不落の回避や協会員としての品質確保が重要であることを強調した。

 一方で、県が推進する入札契約制度改革や建設分野のDXを追い風と捉え、これらに関する情報収集を行い、業界の意向を訴えながら、発注者とともに前へ進めていく必要があると指摘。コロナ禍を乗り切るため、協会事業に対する理解と協力を会員に求めた。

 議長に下堂薗一将氏を選出して行われた議案審議では、20年度事業並びに収支決算を全会一致で承認。また、▽協会信用の確立▽協会員優先指名の確保▽測量設計及び補償業務の技術向上▽測量設計業関係法令等の整備促進▽測量設計事業協同組合との連携強化―を努力目標とする21年度の事業計画を確認した。

 目標の達成に向けて、新規事業の調査研究や発注機関への会員優先指名の確保、事故防止対策の樹立と労務管理の改善促進、発注機関等との意見交換、Web会議やテレワーク、BIM/CIMに関する情報収集と提供、担い手確保対策の推進、技術向上のための研修や有資格者育成のための支援などを展開する。

 総会に先立ち行われた表彰式では、会員表彰を受賞した6社と従業員表彰を受賞した16人、20年度の測量士試験に合格した満嶋章太氏(日南建設コンサルタント)に対して、西田会長から表彰状と記念品が贈られた。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽会員表彰(50年以上)=東九州コンサルタント、南都技研、島田設計コンサルタント
▽会員表彰(40年以上)=旭総合コンサルタント
▽会員表彰(30年以上)=小川測量設計コンサルタント、松川測量設計
▽従業員表彰(40年以上)=甲斐賢二(西田技術開発コンサルタント)
▽従業員表彰(30年以上)=増元浩人(大正測量設計宮崎支店)、佐藤雅士(フェニックスコンサルタント)、馬籠俊郎(正栄技術コンサルタント)、松下英樹(ミヤキョウ)、黒田義弘(日拓測量設計)
▽従業員表彰(20年以上)=後藤裕明(大正測量設計宮崎支店)、川﨑史郎(前同)、米田由紀(前同)、森山祥孝(西都測量設計事務所)、花岡英樹(南都技研)、吉田将(正栄技術コンサルタント)、山分貴弘(宮崎産業開発)、坂田達昭(前同)、増田浩孝(松川測量設計)、中俣直広(前同)。

■共同受注・購買事業など推進

 同日には、宮崎県測量設計事業協同組合(白濵隆寛理事長)の2021度度通常総会も開催された。会の冒頭、白濵理事長が挨拶したのち、森勇治氏を議長に選出して行われた議案審議では、20年度事業経過報告及び収支決算、20年度剰余金処分案、21年度事業計画案及び収支予算案などの各議案を原案どおり承認した。

 21年度の事業計画では、道路・河川台帳の作成・修正業務や橋梁点検業務等の共同受注事業、共同購買事業及び共同製図事業を推進しつつ、交通センサス業務に関する情報収集やBIM/CIMの取り組みを踏まえた新規事業の調査及び情報収集、安定した成果品を提供するための研修会・説明会の開催などに取り組む。