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第1四半期に建設工事発注へ 日南市新庁舎建設事業

 日南市は、経年劣化や耐震性能不足等への対応を目的とした「新庁舎建設事業」のうち、新庁舎の本体建設工事に2021年度から着手する。21年度当初予算に事業費の一部として10億9470万円を計上しており、第1四半期に建設主体工事2件や電気設備工事、空調設備工事、給排水設備工事を発注する見通しでいる。

 既存庁舎の老朽化や耐震性能不足、バリアフリーなどの課題に対応するため、敷地内に新たな庁舎を建設する計画。既存の本館及び議会棟を解体後、保健福祉総合センターの東側に新庁舎や駐車場、広場等を整備する。敷地の有効活用を図るコンパクトな建物配置とし、慢性化している来庁者用駐車場の不足の解消に努める。

 市がこれまでに公表している計画概要では、市民サービスや防災の拠点としての役割を果たす「シビックセンター」としての魅力を高め、つながりの拠点となる庁舎を目指すとともに、将来の行政需要に的確に対応でき、ゆとりや弾力性、更には職員が働きやすい環境にも配慮しつつ、機能性と効率性に優れた使い勝手の良い庁舎を目指す。

 新庁舎の建築規模は、構造がRC造で、階数は地上3階建、延床面積は6326m2。現地の地質調査の結果等を踏まえ、新庁舎には免震構造を採用する。耐震安全性の分類は、構造体がⅠ類、建築費構造部材がA類、建築設備が甲類。車寄せ庇棟や車いす駐車場上屋、車庫棟、多目的室、渡り廊下といった附帯建物も整備する。

 市の発注見通しでは、第1四半期に一般競争で▽新庁舎建設主体工事(1工区)▽新庁舎建設主体工事(2工区)▽新庁舎電気設備工事▽新庁舎空調設備工事▽新庁舎給排水設備工事―の5件の入札を予定する。主体工事1工区では免震構造や構造躯体、2工区では内装工事や周囲外構工事を施工する。工期はいずれも19カ月を見込む。