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具体的な対応方針など示す 椎葉村が個別施設計画

 椎葉村は、公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画をまとめた。計画期間は2021~26度の6年間。行政系施設や社会教育施設、子育て施設、農業施設、水道施設、病院施設などの分野ごとに、今後の具体的な対応方針を示し、長期的に施設を維持管理していくことで、ライフサイクルコストの縮減や財政負担の平準化を図る。

 計画の対象施設は、▽行政系施設▽集会施設▽社会教育施設▽子育て施設▽保健福祉施設▽観光施設▽農業施設▽水道施設▽発電所施設▽通信管理施設▽病院施設▽その他移設▽治山施設―の13施設。国のインフラ長寿命化基本計画に基づく実施計画と位置付ける。既に長寿命化計画を策定している公営住宅と学校施設は、対象から除外する。

 行政系施設のうち役場庁舎は、定期的な施設の点検・診断等を実施し、その結果を踏まえた予防保全型の維持管理を行う。また、21年度に耐用年数を迎える開発センターに関しては、大規模改修は行わず、定期的な施設の点検・診断等を実施し、指定管理者と連携を図りながら、予防保全型の効率的な維持管理を行うとした。

 村内に36ある集会施設では、滝集会センターのみ解体して用途を廃止し、その他の施設は地域と協議を行いながら、必要な改修・修繕を実施する。社会教育施設では、鹿野遊ふれあいセンターの被災した体育館を解体し、移転も含めた検討を実施。老朽化が見られる仲塔渓谷の館の体育館は大規模改修を行い、施設の長寿命化を図る。

 保健福祉施設の総合保健センターでは、経年に伴う建物及び設備の劣化が見られるため、状況に応じて改修や修繕を行う。病院施設の国民健康保険病院に関しては、大規模改修は当面行わず、設備の更新や修繕のほか、感染症・防災対策に伴う改修を必要に応じて実施する。経年劣化が進む医師住宅は、22年度までに改修を行う。

 竣工から21年が経過する水道施設の上椎葉浄水場は、機器の更新時期を踏まえ、計画的に更新及び修繕を行うとともに、スペックダウンも視野に入れた適切な維持管理を検討する。発電施設の間柏原発電所に関しては、安定した売電活動を継続していくための管理運営を実施する。

椎葉村の個別施設計画