建設ネット企画画像 四角 四角

会長に松本純明氏を再選 宮崎県建築協会

           

▲写真は挨拶する松本会長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県建築協会(松本純明会長)は4月20日、宮崎市内で2021年度「第26回通常総会」を開催した。検温や消毒、マスクの着用など新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで、21年度の事業計画案及び収支予算案などを原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、会長に松本純明氏を再選した。

 総会で挨拶に立った松本会長は、昨年度はコロナ禍で多くの事業が中止となったが、市町村への要望活動や県との意見交換、工業高校生を対象としたインターンシップ、会員の現場での安全パトロールなど、協会の主要事業は実施することができたことを報告。議事での慎重な審議と忌憚のない意見を求め、挨拶を締めくくった。

 21年度の事業計画では、「建築を通した県民の安全・安心の確保」「担い手の中長期的な育成・確保のための適正な利潤の確保並びに働き方改革の推進」を目標とし、▽発注者等への要望▽社会貢献活動等の推進▽建築の健全な発展への対応▽建築関連法や入札契約制度等の改正等への対応▽協会のあり方の検討―を重点施策に掲げた。

 このうち、発注者等に対する要望では、庁舎や学校、住宅等の整備、各種公共施設のリフォームや耐震補強の推進、南海トラフ巨大地震の発生を見据えた施設整備のほか、地元企業の育成を目的とした優先的な工事発注、入札・契約制度の適正化、適正な利潤確保のための価格設定等について、発注者等に提言・要望を行う。

 一方で、建築基準法など関係法令の改正、入札制度や各種手続きの見直し等に関して、必要な調査・研究と情報提供を行うほか、現下の課題である「働き方改革」「人材確保並びに外国人労働者の雇用」「建設キャリアアップシステム」についても、情報収集やこれらを実施・推進する場合の課題等について検討を行うとした。

 任期満了に伴う役員改選では、各支部から推薦された理事15人、監事2人の人事案を了承。新理事の互選で、会長に松本純明氏を再選した。再任挨拶で松本会長は、若手の確保や働き方改革の推進、建築需要の拡大といった課題に会として取り組んでいく考えを示すとともに、活動に対する支援と協力を会員に求めた。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=松本純明(松本建設)
▽副会長=片地昭次(片地工務店)、河野一治(丸宮建設)
▽理事=青山元信(青山建設)、井上竜志(井上建設)、岩切洋(岩切建設)、金丸宜裕(金丸建設)、坂下方規(坂下組)、志多宏彦(志多組)、土居洋祐(川口建設)、投山康治(光建設)、奈須勝彦(協栄)、西尾武彦(西尾組)、野田一孝(野田建設)
▽専務理事=松元義春(事務局)
▽監事=川﨑裕貴(黒木工務店)、戸高陸和(戸高建設)。