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まちづくりの一環へ施策転換 宮崎市駐車場整備計画改訂

 宮崎市は、2005年4月に策定した「宮崎市駐車場整備計画」を改訂する。計画策定から15年が経過した現在、駐車需要を取り巻く環境が変化していることから、昨今の社会情勢の変化等に対応するため現行計画を改訂し、駐車場の需給バランスを考慮した駐車環境や公共交通を利用しやすい環境の整備等を目指す。

 計画の対象駐車場は、一般公共の用に供される路外駐車場(専用駐車場、時間貸駐車場等)。平面駐車場等の増加やまちなみの分断等が危惧されていることを踏まえ、将来の駐車需給バランス調査等の結果を踏まえ、適正な需要に見合い、量的なコントロールを通じた、まちづくりの一環としての駐車場施策への転換を図る。

 計画案では、2030年の駐車場収容台数の整備目標量を平日で1万1700台(現状から6485台減)、休日で8200台(同9985台減)と設定。「安心で快適なウォーカブルなまちなか」を基本方針に掲げ、「人を中心とした歩いて楽しめるまちなかの形成」「駐車場施策によるまちなかの更新」に向けた施策を展開する。

 具体的には、駐車場出入口の設置の適正化やフリンジ(周縁部)駐車場ゾーンの形成、自動車流入量の抑制、荷捌き駐車場とタクシー待機場の確保、ICT技術等を活用した利便性の高い駐車場情報の提供、自動二輪車用駐車スペースの確保、附置義務駐車場の集約による平面駐車場の削減と附置義務の弾力化などに取り組む。

 駐車場整備計画案(改訂版)の概要をホームページや市民情報センターなどで公開し、4月26日から5月25日まで、ホームページ内の専用フォーム等で意見を受け付ける。