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5つの中学校を1校に再編 西都市再編計画案まとめ

西都市は、市内中学校の再編案を盛り込んだ「西都市中学校再編計画案」をまとめ、ホームページなどで公開した。少子高齢化の進展や学校規模の適正化、施設の耐震化等を背景に、魅力ある教育環境を創出するため、銀鏡中学校を除く5つの中学校を1校に再編し、2026年4月1日に再編後の中学校を開校する考えでいる。

計画期間は21年度から25年度までの5年間。妻中学校、穂北中学校、都於郡中学校、三納中学校、三財中学校を1校に再編し、妻地区に再編後の中学校を設置する。銀鏡中学校は、他の学校と比べ通学距離が長いことや、通学可能な道路が限られ、災害時には長期にわたって通学が困難になるため、計画の対象から除外する。

施設整備に関しては、新たな学校建設は難しいことから、既存施設を有効的に活用し、円滑な学習活動のために必要な増改築及び改修等を検討する。また、生徒の社会性や協調性を養い、かつ個人の資質や能力を伸ばすため、教職員のほか、スクールソーシャルワーカーといった学校生活等の課題に対応する人材の配置も検討する。

再編に伴い、通学路の指定や通学方法の確保を検討する必要があることから、遠距離通学ではコミュニティバスの活用やスクールバスの導入等を検討するとともに、通学費補助制度全体の見直しを行う。地域との連携では、各中学校区において取り組みを進めている地域学校協働活動の定着を図り、地域と共に生徒の健全育成に努める。

再編後の学校跡地に関しては、地域の意見を踏まえながら、公有財産利活用検討委員会で、地域の自治会活動や体育・文化活動の拠点、防災避難拠点など、地域の利活用を優先して検討する。地域での利活用が困難な場合には、地域の活性化につながるよう、転用・貸与・譲渡等も検討する。

計画案はホームページや市役所情報コーナー、市役所各支所で公開し、4月15日から7月14日まで、市内在住・在勤・在学者や市内に事業所を持つ個人・法人・その他の団体を対象に意見を募集する。意見の提出先は教育委員会教育政策課教育総務係。

西都市中学校再編計画案