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川上土木に優良工事局長表彰 農業農村整備事業等

 九州農政局は、2021年度の農業農村整備事業等優良工事等表彰の受賞者に、同局所管の「天神ダム選択放流施設整備(その2)工事」を施工した宮崎市の株式会社川上土木(川上淳代表取締役)ら10者を選んだ。3月18日に熊本市の九州農政局で表彰式を執り行い、各社の代表に対して宮崎敏行局長から表彰状が手渡された。

 農業農村整備事業等の工事または測量・調査・設計業務のうち、その成果が優秀であり他の模範となる者や、工事等を実施した受益地域内で優れた地域貢献活動を展開した者を表彰するもの。土地改良工事等への理解を深めるとともに、受注者等の意欲の高揚、設計及び施工の技術レベルアップ、地域貢献活動の取り組み等を推進する。

 川上土木が施工した「平成30年度大淀川右岸国営施設機能保全事業天神ダム選択放流施設整備(その2)工事」は、天神ダム選択放流施設に付帯する天神沢受入地整備や、国営大淀川右岸土地改良事業計画に基づく前平幹線水路・七野幹線水路及び石久保支線水路の付帯設備整備を行うもの。工期は19年10月29日~20年11月16日。

 当該工事では、受入地整備に際しての大量の建設発生土の運搬に当たり、搬出先が2カ所に分散しており、運搬距離も遠く、住宅地内を通過せざるを得ない路線もあり、第三者との事故等に十分に注意する必要があったことから、安全対策として誘導員を適切に配置し、KY活動等で運転手の意識向上を図るなど最善の注意を図った。

 また、前平幹線水路他整備で空気弁と補修弁の整備工事を行ったが、施工箇所が点在していることに加え、共用(通水)している施設であるため、断水できる夜間に施工を行った。施工箇所が公道であり、夜間の通行もあることから、電光掲示板付の車両と交通誘導員を配置・移動させながら片側通行止めを行い、無事故で完成させた。

 一方、施工管理に関しては、前平幹線水路他整備工事でマンホール蓋の整備を行ったが、施工箇所が多数点在し、その多くが公道であることから、円形切断用路面カッターを用いることで、必要以上の掘削をすること無く完成させた。舗装復旧時には、社内基準管理値(管理基準値90%)を設定して出来型管理を行い、全て基準値内に収めた。

 その他の受賞者と受賞工事・業務等は次の通り。
〔優良業務〕▽株式会社三祐コンサルタンツ九州支店=令和2年度国営造成水利施設ストックマネジメント推進事業西諸地区浜ノ瀬ダム耐震性能照査業務▽NTCコンサルタンツ株式会社九州支社=令和2年度国営造成水利施設ストックマネジメント推進事業南九州(二級河川)農業用ダム洪水調整機能強化検討業務▽内外エンジニアリング株式会社福岡支社=令和2年度八代平野農業水利事業八代平野地区業務継続計画策定業務▽株式会社ウエスコ九州支社=令和2年度駅館川農地整備事業環境配慮計画策定業務
〔優良工事〕▽株式会社西海建設=令和元年度筑後川中流国営施設機能保全事業大石導水路補修工事▽丸昭建設株式会社=令和元年度川辺川農業水利事業水源施設(錦・相良工区)工事▽株式会社末宗組=駅館川農地整備事業板場1工区区画整理(その3)工事▽株式会社丸福建設=令和元年度筑後川下流右岸農地防災事業城西8号線(鹿子工区)他工事
〔地域貢献活動〕▽株式会社中野建設=令和元年度筑後川下流右岸農地防災事業神埼4号線(姉その2工区)工事他。