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富岡建設ら2社に「ひなたの極」認証書を授与 宮崎県

           

▲写真は授与式の模様

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業や事業所を認定する「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、宮崎県は富岡建設株式会社(日南市)と社会福祉法人吉野福祉会あおき保育園(宮崎市)を新たに認定した。今回を含めて認証企業は29者。3月25日に認証書授与式を行い、河野俊嗣知事が認証書を手渡した。

 2018年に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立に向けた職場環境づくりに関して、特に優れた成果が認められる企業等を認証するもの。認証されるためには、働き方(休み方)の見直しや休業制度等の実績、仕事と子育てに関する一般事業主行動計画の策定など、県が定める審査項目を一定数以上満たす必要がある。

 土木・港湾・舗装工事を手掛ける富岡建設(柳橋恒久代表取締役)は、「未来の夢を明日のカタチへ」をスローガンに、時代と環境の変化に対応するため、18年4月に完全週休二日制を導入。そのせいで時間外労働が増えないよう、ICT技術の積極的な導入や柔軟な工程管理、社員の意識改革に取り組み、無理のない工期内完成を実現している。

 完全週休2日の効果もあって、同社では若い世代の入社が進み、3月末には男性職員が男性として初の育休を取得。各種産業でネックとなっている年次有給休暇を取得しやすくするため、4月からは時間単位で取得できるようにする。従業員同士のコミュニケーションを重視し、明るく働きやすい職場環境づくりを目指している。

 16日に県庁で行われた認証書授与式では、河野知事が各社の代表に認証書を授与。働きやすい職場づくりの取り組みに敬意を表し、これを県内全域に広げていくための制度であることを強調するとともに、「それぞれの産業分野や職場に応じた環境づくりが重要。トップリーダーとして、より良い職場づくりに取り組んで」と期待を込めた。

 ひなたの極の認証企業は、宮崎県のホームページに企業名や会社の特徴を掲載し、企業としてのイメージアップを図ることができる。また、就職説明会や企業ガイダンス等への優先参加、商談会等の情報提供、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、入札参加資格審査での加点等といったインセンティブも付与される。

 制度の詳細や申請方法はホームページで確認できる。問い合わせ先は、宮崎県商工観光労働部雇用労働政策課労政福祉担当(電話0985-26-7106、メールkoyorodoseisaku@pref.miyazaki.lg.jp)