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生活排水処理率など目標設定 一般廃棄物処理基本計画案

 日南市は、一般廃棄物処理基本計画の素案をまとめた。現行計画の中間目標年次(2020年度)を迎えたことに伴い、社会経済情勢の変化や各施策の進捗状況、現状と課題を踏まえ、計画の見直しを行う。素案では、25年度を目標年度と定め、生活系・事業系ごみの減量化や資源化率、生活排水処理率の目標値などを見直す。

09年の旧日南市、旧北郷町及び旧南郷町の合併を受けて、市は11年度~25年度の15年間を計画期間とする一般廃棄物(ごみ)処理基本計画及び生活排水処理基本計画を策定。前回計画の中間目標年次である15年度に計画の見直しを行っており、同じく中間目標年次と定める20年度を迎えたことを踏まえ、目標値等の見直しを行う。

 ごみ処理基本計画では、ごみ処理の現状や課題、ごみ処理量の推計を踏まえ、25年度までに1人1日当たりの生活系ごみの排出量を635㌘/人・日まで削減(現状推移時の推計値から8%程度削減)することや、事業系ごみの排出量を8917㌧/年以下に削減(前同)すること、資源化率を25.1%以上とすることを目標とする。

 目標達成に向けて、行政・市民・事業者が一体となって4Rの取り組みを推進するとともに、環境に配慮した安全で効率的な施設の維持管理を行う。個別の施策では、ごみ有料化の検証や廃プラスチック類の資源化の促進、排出事業者への減量化指導の徹底、生ごみの減量化対策、環境教育・啓発活動の充実、適正処理の推進に重点的に取り組む。

 一方、生活排水処理基本計画では、25年度までに生活排水処理率を72.3%(19年度=56.2%)まで引き上げることを目標に設定。公共下水道整備の推進や合併処理浄化槽の普及・転換、浄化槽の適正管理に対する指導の強化、水環境に対する意識づくり、収集運搬体制の確保、衛生センター及び処理施設の維持管理に取り組む。

 一般廃棄物処理基本計画の素案は、ホームページや日南市クリーンセンター内の美化推進課、日南下水終末処理場内の下水道課で公開し、市内在住者や市内に事業所等を有する法人等を対象に、3月18日まで意見を募集する。意見書は持参・郵送・FAX・メールで受け付ける。意見の提出先は美化推進課美化推進係。