建設ネット企画画像 四角 四角

工期内の無事故完成を祈願 都城市処分場建設で起工式

      

▲写真は挨拶する池田市長、吉原社長、起工式の模様

 都城市が整備する一般廃棄物最終処分場に関して、処分場建設工事を請け負う吉原・丸昭・徳満特定建設工事共同企業体と、浸出水処理施設建設工事を請け負うクボタ環境・はやま特定建設工事共同企業体は、2月5日に現地で起工式と安全祈願祭を執り行った。都城市や地元関係者、工事関係者が出席し、無事故の工期内完工を祈願した。

 2023年度に現在の志和池第2期処分場の埋立が完了する見込みであることから、第2期処分場の北側の敷地に、第3期処分場として埋立地や浸出水処理施設、調整池等を整備する。第3期処分場の埋立面積は2万1700m2で、埋立容量は16万3000m3。20年度から22年度にかけて建設工事を行い、23年度の供用開始を予定する。

 処分場建設に係る造成工事や遮水工事、浸出水集排水工事等は、吉原建設、丸昭建設、徳満建設で構成する特定JVが担当。浸出水処理施設(処理能力200m3/日)の設計と施工は、クボタ環境サービスとはやま建設で構成する共同企業体が担当する。処分場建設に係る施工監理や浸出水処理施設工事の設計監理は八千代エンジニヤリング。

 現地で行われた安全祈願祭では、検温や消毒、マスクの着用など新型コロナウイルス感染防止対策を徹底したうえで、都城市の池田宜永市長や都城市議会の江内谷満義議長のほか、工事に携わる企業の代表らが出席。地元神社の宮司による祝詞奏上や清祓い、地鎮の義、玉串奉奠を通じて、無事故・無災害の工期内完工を祈願した。

 挨拶で池田市長は、「処分場の着工は地域の理解と協力のおかげ。地域の理解なくして、処分場は運営できない」と地域住民に感謝の意を示し、「施工業者の皆様には、地域の理解を得ながら、安全第一で工事を進めてもらいたい」と述べるとともに、地域の思いを受け止め、その思いを施工会社と共有して、事業を進める考えを示した。

 施工会社を代表して挨拶した吉原建設の吉原政秀代表取締役社長は、隣接公園の利用者や学校をはじめ、地域への工事の影響を最小限に留めつつ、「処分場と浸出水処理施設、調整池の工事を請け負うそれぞれのJV間の連携を大切にし、無事故・無災害で工期内に高品質のモノを提供するという同じ目標に向かって尽力していく」と述べた。