建設ネット企画画像 四角 四角

落札合計額は工事増、業務減 宮崎県の入札・契約状況

 宮崎県は2月1日、公共三部における2020年度第3四半期まで(20年4~12月)の入札・契約結果を公表した。平均落札率は、建設工事が92.8%、業務委託が86.5%。前年同期と比べて、建設工事は0.3ポイント下降し、業務委託は0.1ポイント上昇した。落札価格の合計は、建設工事が496.1億円、業務委託が61.2億円。建設工事は同90.0億円の増額、業務委託は同9.7億円の減額となった。

*建設工事

 一般競争で1207件、指名競争で71件の合計1278件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)534.1億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は496.1億円で、落札率は92.8%だった。落札率は前年同期比で0.3ポイント下降し、落札価格は前年同期(406.1億円)と比べて90.0億円の増額となった。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争が92.8%、指名競争が92.5%。前年同期と比べて、一般競争は0.2ポイント、指名競争は0.7ポイント、それぞれ下降した。総合評価落札方式は、一般競争の36%にあたる441件に適用。落札率は92.6%で、前年同期と同水準だった。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が1037件の契約で落札価格は397.0億円(落札率92.3%)となり、契約件数.落札価格のいずれも公共三部の大半を占めた。農政水産部は176件の契約で落札価格は72.5億円(94.4%)、環境森林部は65件の契約で落札価格は26.6億円(95.2%)だった。

 工種別で契約件数が最も多かったのは土木一式の614件で、落札価格は308.2億円(落札率93.6%)。次いで、舗装が197件で落札価格33.7億円(92.3%)、とび・土工が173件で落札価格53.6億円(90.7%)と続く。建築一式は56件を契約し、落札価格は29.8億円(93.4%)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の269件。2千万円~3千万円が219件、250万円~1千万円が203件、3千万円~4千万円が133件、6千万円~7千万円が98件、4千万円~5千万円が95件、7千万円~8千万円が87件、5千万円~6千万円が77件と続く。1億円以上は84件を契約した。

*業務委託

 一般競争で435件、指名競争で549件の合計984件を契約。予定価格70.5億円に対し、落札価格は61.2億円で、落札率は86.5%だった。落札率は前年同期と比べて0.1ポイント上昇し、落札価格は前年同期(70.9億円)と比べて9.7億円の減額となった。

 落札率を入札方式別にみると、一般競争は予定価格22.7億円に対して落札価格は18.9億円で、落札率は82.3%。指名競争は予定価格47.8億円に対して落札価格は42.3億円で、落札率は89.8%だった。一般競争の落札率は前年同期と同水準で、指名競争の落札率は0.1ポイント下降した。

 契約状況を部局別にみると、県土整備部が762件の契約で落札価格は46.9億円(落札率85.8%)、農政水産部が132件の契約で落札価格は7.5億円(86.8%)、環境森林部が90件の契約で落札価格は6.7億円(91.3%)だった。

 業種別で契約件数が最も多かったのは建設コンサルの470件で、落札価格は38.6億円(落札率89.7%)。測量は272件で落札価格10.9億円(81.8%)、地質調査は110件で落札価格6.7億円(88.7%)、補償コンサルは92件で落札価格3.0億円(80.4%)、建築設計は40件で落札価格2.0億円(87.7%)だった。

予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が463件、500万円以上が521件だった。

第3四半期までの入札・契約状況