国土交通省九州地方整備局は、九州各県及び政令市等に「2021年度政府予算案に関する事業計画等」を通知した。県内の直轄事業では、東九州自動車道清武JCT~北郷に最大で63億円程度、国道10号都城道路Ⅱ期に最大で43億円程度、国道10号都城道路に最大で16億円程度、宮崎空港整備事業に最大で20億円程度を充てる見通しでいる。
九州地方整備局が24日付で通知した事業計画等は、21年度政府予算案に盛り込まれた直轄事業等に関して、河川や道路、港湾、空港等の各事業ごとに、21年度の事業予定箇所や事業進捗見込み(必要事業額)などを示したもの。
河川事業では、天下地区の防災ステーション整備等を行う五ヶ瀬川改修に最大で6億円、宮越地区の排水機場整備等を行う小丸川改修に最大で3.8億円、上野町地区の河道掘削や大岩田地区の遊水地整備等を行う大淀川改修に最大で13億円、向江地区や加久藤地区の河床低下対策等を行う川内川改修(県内分)に最大で2.9億円を充てる。
また、大淀川岩瀬ダム再生には最大で4.4億円を投入し、施設整備に係る地質調査や増設放流設備の構造検討等を行う。霧島連山の防災対策として取り組む大淀川水系砂防事業には最大で15億円を投入し、矢岳第6砂防堰堤等の整備に取り組む。宮崎海岸の侵食対策には最大で6億円を投入し、養浜工等を推進する。
道路改築事業では、22年度に清武南IC~日南北郷IC間の開通を予定する東九州自動車道清武JCT~北郷に、開通のための必要額として最大で63億円程度を投入。調査設計や用地補償、改良工、トンネル付属物工を推進する。
21年度に乙房IC~横市IC間の開通を予定する都城道路には、開通のための必要額として最大で16億円程度を投入し、調査設計や用地補償、改良工、舗装工、道路付属物工を推進する。都城ICと乙房ICを結ぶ都城道路Ⅱ期には最大で43億円程度を投入し、調査設計や用地買収、用地補償、改良工、橋梁上下部工を推進する。
21年度に日之影深角IC~平底交差点間の開通を予定する高千穂日之影道路には、開通のための必要額として最大で6億円程度を投入し、調査設計や用地補償、改良工、トンネル・道路付属物工、舗装工等を推進する。蘇陽五ヶ瀬道路には最大で4億円程度、五ヶ瀬高千穂道路には最大で9億円程度を投入し、調査設計等を推進する。
また、調査設計や用地補償、橋梁下部工等を推進する日南・志布志道路には最大で11億円程度、調査設計を推進する油津・夏井道路には最大で4億円程度、調査設計や用地補償、橋梁上部工等を推進する国道10号門川日向拡幅には最大で3億円程度、調査設計を推進する国道10号新富バイパスには最大で1億円程度を投入する見通し。
一方で、国道220号の防災対策等では、日南防災(北区間)に最大で2億円程度を投入する。このほか、県内の国道10号及び国道220号で実施する交通安全事業や電線共同溝事業には、総額で最大20億円程度を充てる。
港湾整備事業では、細島港外港地区防波堤整備事業(南沖防波堤)に最大で8億円程度、宮崎港東地区防波堤改良事業(南防波堤)に最大で1億円程度、宮崎港予防保全事業(航路改良)に最大で2億円程度を充てる。宮崎空港整備事業には最大で20億円程度を投じ、空港施設の耐震対策や滑走路端安全区域の整備等に取り組む。