高千穂町は、2021~30年度の10年間に於けるまちづくりの指針とする「第6次総合長期計画」の素案をまとめた。「世界に誇る地域資源を活かし 豊かでみんなが輝くまち 高千穂」の実現を目指し、重点プロジェクトと位置付ける「まち・ひと・しごと創生総合戦略(第2期)」と合わせて、基本目標に基づく施策を積極的に展開する。
総合長期計画では、人口減少に歯止めをかける方策を講じながら、町民の安心・安全で充実した暮らしを確保するとともに、高度情報化社会や環境共生社会、AI社会、Society5.0が実現する社会、SDGsへの取り組みなど、目まぐるしく変化する現代社会に即応し、将来にわたって町民が主役の持続可能なまちづくりを目指す。
計画に盛り込んだ人口ビジョンでは、30年に総人口1万人程度を維持するとともに、合計特殊出生率を現状の1.82から40年までに2.3まで引き上げることを目標とする。若年層の人口流出に関しては、40年に15年比で30%抑制するとともに、40年のUIJターンによる転入数を年間50人とする目標値を設定する。
一方、重点プロジェクトに位置付ける総合戦略では、高千穂ブランドを活かした農林畜産業の推進や観光と連携した市街地活性化、魅力ある仕事づくり・起業支援による産業振興、歴史と文化を活かした地域振興・観光振興、保健・福祉の充実による幸せに暮らせるまちづくり、快適な交通環境の実現によるまちの活性化の推進などを図る。
また、総合長期計画の基本計画では、各種産業の振興や雇用・労働環境の充実、地域福祉、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉・子育て支援、医療体制、学校・社会教育などの充実を図る。安全で快適なまちづくりに向けて、効率的な土地利用や道路・地域交通網の整備、水道・下水道の整備、防災体制の強化、情報化の推進などにも取り組む。