▲写真はテクノ、建設技術フェアの会場
県内外の優れた技術や製品、学術研究機関の技術情報等を展示・紹介する県内工業の祭典「みやざきテクノフェア」(一般社団法人宮崎県工業会主催)が、12月3日と4日の2日間、宮崎県体育館で開かれた。「体感!未来をひらく宮崎のテクノロジー」をテーマに、地元企業や関係団体がブースを出展し、最新の技術や製品をPRした。
みやざきテクノフェアは、本県産業の活性化や技術の高度化を促進し、工業の振興を図るとともに、県産技術及び製品の利用促進、受発注拡大促進、工業に対する意識醸成の場として開催しているもの。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場者・関係者全員にマスクの着用や健康チェックシートの記入・提出などを求めた。
会場には40の企業・団体等が技術や製品を紹介するブースを出展。株式会社共立電照(宮崎市)は、自然災害への備えだけでなく、アウトドア等でも活用できる災害用ポータブル蓄電池「めらめらジュウデン」、折りたたみ式のソーラーパネル「めらめらソーラー」を紹介したほか、子ども向けのLEDオブジェ製作体験を行った。
清本鐵工株式会社は、加熱蒸気調理装置(スーパーオーブン)や発電設備等の用水中に含まれるゴミ等を除去するストレーナーを展示。宮崎ガス株式会社は、ガス管内の露点温度や圧力・湿度などを計測し、遠隔で確認することができる監視センサ、停電時でもガスエンジンで発電し、電気機器が使用できる電源自立型空調を紹介した。
宮崎県商工観光労働部商工政策は、今年度の宮崎中小企業大賞を受賞した各企業の取り組みや、宮崎県トライアル購入事業者認定制度の概要、認定製品などパネルでを紹介。同時開催された「工業教育フェア」では、県内工業高校等の生徒が日頃の学習の成果をパネル等で発表するとともに、来場者向けの体験コーナーも設けた。
■建設技術フェアと産廃フェアも同時開催
みやざきテクノフェアと合わせて、一般社団法人宮崎県建設業協会主催の「建設技術フェア」と、一般社団法人宮崎県産業資源循環協会主催の「みやざきの産廃ビフォー・アフター」も同時開催された。宮崎県建設業協会は、建機の試乗やパネル展示等を通じて、建設業の魅力をPR。宮崎県産業廃棄物協会はリサイクルの重要性を訴えた。
みやざきの産廃ビフォー・アフターでは、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用促進を図り、循環型社会の形成に資することを目的とした「みやざきリサイクル製品認定制度」をパネルや認定製品の展示で紹介。ブース内に隠された答えを見つけるクイズも催し、会員企業の担当者が来場者への説明にあたっていた。
建設技術フェアでは、来場した子ども達が建機を使った魚釣りゲームに挑戦。空高く昇る高所作業車に試乗したほか、レンガと砂を使ったアーチ橋づくりを体験した。パネル展示では、就業体験や出前講座、現場見学会といった協会の取り組みを紹介し、建設業の魅力や役割を知ってもらうための下敷きや建設学習帳の配布を行った。
宮崎県建設業協会青年部連合会の川口隆二部会長は、「コロナ禍でようやく開催された一般向けのイベント。イベントを通じて、広く一般の方々に建設業の果たす役割を正しく理解してもらいたい。建設機械への試乗やアーチ橋造りなどを体験してもらうことで、子ども達が建設業に興味を持つきっかけになれば」と期待を込めた。