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19社と4技能者に感謝状 国交省

      

▲写真は贈呈式の模様

 国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所(金納聡志所長)は12月1日、宮崎市内で国道220号災害復旧等支援活動に係る感謝状贈呈式を開催した。今年9月に宮崎市内海地区で発生した土砂崩れで通行止めとなった国道220号の早期復旧に尽力したとして、協力業者19社と技能者4人に金納所長が感謝状を手渡した。

 台風14号や停滞前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内では9月13~16日、断続的な降雨による総雨量830㍉の局地的豪雨が発生。宮崎市の内海地区では16日正午前、JR日南線の小内海駅付近で大規模な斜面崩壊(高さ約70m、幅約100m)が発生し、崩落した土砂が線路を跨いで国道まで押し寄せた。

 贈呈式では、金納所長がこうした災害の発生経緯を説明。「国道220号は地域住民にとって大きく、そして深く関わる生活・産業道路であり、経済・観光など様々な方面に影響が生じる中、一日も早い交通解放が我々に求められた使命だった」と振り返り、10月20日に2車線で全面交通解放することができたことを報告した。

 その上で、9月16日以降、現地状況の早期の調査や対策の検討、崩落土砂の撤去、仮設防護柵の設置等を行った協力業者・技能者に対して、「二次災害の恐れがある中で、人的な被害や事故もなく、早期に交通解放にこぎつけられたことは、各社の優秀な技術と作業にあたられた方々の熱意のたまもの」と述べ、敬意と感謝の意を表した。

 受賞者を代表して謝辞を述べた龍南建設株式会社の川浦幸治代表取締役と株式会社岡﨑組の岡﨑勝信代表取締役は、地域の防災・減災に貢献し、安心・安全を感じてもらうことが、地域の建設会社の重要な使命であると強調。今後も更なる技術の研鑽に励み、災害が発生した際に速やかに対応できる体制を継続する考えを示した。

 感謝状の贈呈企業は次のとおり(敬称略・順不同)。
〔協力業者〕▽龍南建設株式会社▽株式会社岡﨑組▽建設サービス株式会社宮崎営業所▽永野建設株式会社▽株式会社南九州みかど▽伸洋土木株式会社▽富岡建設株式会社▽春山建設工業株式会社▽大和開発株式会社▽アジア航測株式会社宮崎営業所▽日本地研株式会社▽株式会社晃和コンサルタント▽株式会社宮崎産業開発▽九州工営株式会社▽株式会社黒木総合鑑定▽株式会社フジタ九州支店▽株式会社ケーネス九州支店▽有限会社高木デンシ▽福岡芝浦電子株式会社。
〔技能者〕▽福地勉(龍南建設株式会社)▽太神義光(合名会社双葉建設)▽中島浩二(大淀開発株式会社)▽瀬戸口章蔵(株式会社白浜測量設計)。