▲写真は表彰式の模様
宮崎県と宮崎県職業能力開発協会及び宮崎県技能士会連合会が主催する2021年度の「宮崎県職業能力開発関係表彰・伝達式」が、12月21日に宮崎市内で行われた。長年にわたって職業訓練や技能検定、技能振興事業等に多大な貢献があった団体や企業、技能士らに表彰状を贈り、受賞者の努力と功績を大いに称えた。
職業能力開発関係表彰・伝達式は、長年にわたり本県の職業訓練や技能検定等に貢献した個人や事業所、団体等を称えるとともに、それぞれの分野に精励し、技能振興活動等に尽力した叙勲または褒章受章者、大臣表彰受賞者等に表彰を伝達するもの。
主催者挨拶で河野俊嗣知事は、人材の確保や技術・技能の継承が課題である中、長年にわたってこれに努めている受賞者の努力と功績を称えつつ、課題解消に向けて「地域に魅力的な産業があることを知ってもらうことがスタート」であると指摘。技能まつりなどを例に、「皆さんと一緒に人財の育成に取り組んでいきたい」と述べた。
職業能力開発協会及び技能士会連合会の横田照夫会長は、今年度の技能五輪全国大会で本県代表の若い世代が入賞したことに対して、「県民にとって誇りであり、頼もしく思う」と期待を寄せた。一方で、技術・技能が各種産業の基盤であることを踏まえ、更なる自己の研鑽に励みつつ、若い人材の育成に尽力してもらうよう呼び掛けた。
式典では、21年春の叙勲受章者や職業能力開発関係の厚生労働大臣表彰受賞者の功績を紹介。その後、知事表彰や中央職業能力開発協会会長表彰、全国技能士会連合会会長表彰、宮崎県職業能力開発協会会長表彰、宮崎県技能士会連合会会長表彰の受賞者に対し、河野副知事と横田会長から表彰状が贈られた。
技能検定功労者として知事表彰を受賞した山路修氏(山路鉄筋工業)は、「若年層をはじめ、現場で働く人達の技術・技能を向上させることが、技能検定の合格や技能者の地位の向上、ひいては魅力ある業界づくりに繋がる。こうした好循環を構築できるよう、スキルアップを目指す技能者に寄り添い、プロセスを大事にしつつ、これからも尽力していきたい」と意気込みを語った。
表彰受賞者は次のとおり(カッコ内は所属、敬称略)。
*令和3年春の叙勲
▽旭日単光章(労働行政功労)=池上武博(宮崎県職業能力開発協会副会長)
▽瑞宝単光章(職業訓練功労)=中村武照(都城地域職業訓練協会会長)
▽瑞宝単光章(技能検定功労)=増田安孝(延岡高等職業訓練校非常勤講師)
*厚生労働大臣表彰
▽技能検定関係功労者=黒木淳(黒木内装)
▽技能振興関係団体=宮崎県鳶技能士会
*知事表彰
▽認定職業訓練功労者=桑山洋一(都城地域職業訓練協会)、坂田己喜雄(宮崎職業訓練協会)、杉野英敏(延岡職業訓練協会)、花田良一(前同)
▽優良技能検定推進事業所=菅公学生服都城工場、ヒラサワプレシジョン
▽技能検定功労者=岡薗光男(九南)、徳丸浩一郎(徳丸開発)、山路修(山路鉄筋工業)
▽卓越した技能者=池林英和(吉村工業)、尾形通美(尾形表具店)、鎌田一彦(日成金属工業)、河野陽介(南九州尾園建設)、古澤拓也(前同)、椿安夫(つばき内装表具)、長谷場福一(長谷場園芸)、宮井邦洋(松浦組)
*中央職業能力開発協会会長表彰
▽職業能力開発事業関係功労者=野添政博(都城地域職業訓練協会)
▽技能検定事業関係事業所=ホンダロック
▽技能検定事業関係技能検定委員=服部岩男(雇用・能力開発機構)
▽職業能力開発協会役職員=松本宏人(宮崎県職業能力開発協会)
*全国技能士会連合会会長表彰
▽技能振興事業及び技能士会活動に係る功労者=上米良伸行(型枠技能士会)、松浦秀次(鳶技能士会)、吉行博己(表装技能士会)
*宮崎県職業能力開発協会会長表彰
▽認定職業訓練功労者=冨岡哲裕(東児湯職業訓練協会)、二木大介(都城地域職業訓練協会)
▽優良技能検定推進事業所=にへい精機
▽技能検定功労者=嶋末武(嶋末塗装店)、枦山春美(自営)、宮畑加代子(自営)
▽卓越した技能者=青山公宣(青山製畳)、後田隆(在永工務店)、尾﨑英吉(池上冷熱)、甲斐千穂徳(まつやま内装)、川瀬健二(川瀬タタミ工業所)、高妻茂(高妻造園)、曽我部貴秀(大坪建設工業)、染矢健太郎(長瀬建設)、堤田春彦(堤田板金)、濵砂健三(浜砂緑樹園)、原田吉浩(原田たたみ屋)、火宮康(火宮内装)、水本勝敏(内装堂みずもと)、
▽技能振興関係功労=桑山大実(きもの遊び)、田代まどか(TSIソーイング)、土持弘聖(ファーニチャー横山)、西川大樹(フェニックスリゾート)、藤本広太(県立農業大学校[当時])
*宮崎県技能士会連合会会長表彰
▽卓越した技能者=今村浩一(板金工業組合技能士会)、野元祐哉(前同)、滝口桐与人(造園技能士会)、松浦進太郎(前同)、平野玲(鳶技能士会)
▽技能士会功労者=宮田幸雄(板金工業組合技能士会)、今井翔子(室内園芸装飾技能士会)、永倉美沙(前同)。