▲写真は岡﨑組の甲斐さん
建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録・運用をサポートする「CCUS認定アドバイザー」(11月時点)として宮崎県内で2人を登録。このうち、県内建設業では初めて、株式会社岡﨑組の甲斐徹さんが登録された。認定アドバイザーは、建設会社や現場等でCCUSの技能者・事業者・現場登録等を支援できる。
CCUSの普及を後押しするため、同基金は今年2月にCCUSの登録や現場運用等に係る専門的知識を修得し、利用者に対する適切な指導及び助言等を行う「CCUS認定アドバイザー制度」を創設。認定講習を受講して、修了考査に合格し、十分なスキルを修得したと認められた者をアドバイザーとして認定する。
振興基金が実施する認定講習は、CCUSの概要や事業者登録申請、技能者登録申請、現場運用の専門知識をEラーニングで学習。指定する課題に関する課題実習も行ってもらい、実習を終えた受講者は修了考査を受け、75%以上の正答で合格できる。有効期間は2年間。実績報告書を年1回提出すれば自動更新される。
対象者は、建設業者のCCUS担当者のほか、建設業者にアドバイザーを派遣する会社の社員等。CCUSのホームページで、認定アドバイザーの派遣が可能な企業等をリストアップした一覧表を掲載し、アドバイザーの派遣を依頼する際に活用してもらう。同基金は、認定アドバイザーからの質問や相談等に対応する。
県内建設業で初めて認定アドバイザーに登録された甲斐さんは、岡﨑組でCCUSの登録・運用を担当する責任者。自身がシステムを操作して得られた知見を踏まえ、協力会社を含む外部に対して、認定アドバイザーとして助言等のサポートを行う。
振興基金では、運営主体がアドバイザーを認定することで、利用者が安心して依頼できることや、利用者を支援できる人材が増加し、CCUSの活用支援の充実が図られること、派遣企業の創意工夫をCCUSの普及促進に活かせることをメリットに挙げる。アドバイザー制度の詳細はCCUSのホームページで確認できる。