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工業高校生にICT施工を説明 旭建設が特別授業を開講

      

▲写真は授業の模様

 旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役社長)は、今年9月から県立延岡工業高等学校で土木科1年生を対象とした「ICT施工特別授業」を開講している。これまでに、▽ICT技術とICT建機▽三次元測量とドローン体験▽3D技術と3D実技ーの授業を実施。12月3日に行われた4回目の授業では「遠隔」をテーマに講演した。

 ICT施工特別授業は、今年9月から毎月1回開催しているもの。ICT施工の概要や種類、現場でのメリット、技術者に求められる知識や技術を学ぶことで、最新技術を備えた即戦力となる次世代の土木技術者を育成するために開催している。

 4回目の授業では、来月に開催を予定している現場見学会の予備知識として、ICT施工推進室の前田幸樹氏が「遠隔」をテーマに講演。ラジコンに対応したバックホウや自動管理による建設機械の動画を観ながら、遠隔操作による作業を紹介した。

 前田氏は、オペレーターが機械に乗り込むことなく、離れた場所から操作できるため、二次被害の恐れがある災害現場や、急斜面・高所等の危険を伴う現場で活用されていることを紹介。現場の安全確保のため、遠隔の技術が求められていることを説明した。

 また、現場見学会を予定するICT活用工事の現場と教室をWeb会議システムで繋ぎ、工事部の児玉敏徳氏が工事概要や工程を説明しながら、リモートで現場を見学した。

 このほか、ICT施工推進室の中村莉嘉氏と工事部の甲斐悠太氏が、建設業界に入職した動機や仕事の内容を紹介。中村氏は、実際に入職してICT施工を知り、土木のイメージが変わったと話し、若い社員や女性でも活躍できると呼び掛けた。

 授業に参加した生徒は、「今回の遠隔操作の動画や話しを聞いて、ICT施工にとても興味を持った」「次回の現場見学会が楽しみ」などと話した。