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法人化30周年で功労者等表彰式 宮崎県産業資源循環協会

      

▲写真は挨拶する田村会長、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県産業資源循環協会(田村努会長)は、11月2日に宮崎市内で法人化30周年記念表彰式を開催した。1988年11月に任意団体として誕生した前身の宮崎県産業廃棄物協会が1991年5月に社団法人へと移行し、今年で30周年を迎えるにあたり、顕著な功績のあった功労者5人及び優良事業所5社を表彰した。

 挨拶で田村会長は、現在に至るまでに、処理技術の変革や生活環境の変化、気候変動及び自然災害等を考慮した廃掃法の度重なる改正が行われたことを説明。協会として、県や市との意見交換、講習会の開催、優良産廃処理業者取得促進事業を通じて、「産廃処理業界の資質の向上及び発展に貢献していると確信している」と述べた。

 様々な協会事業を展開する中で、06年度に新富町で12万本の不適正処理廃材の撤去を行ったことや、09年度に宮崎県と災害協定を締結したこと、現在は都城市以外の全市町村と協定を締結していることを報告。このほか、11年度には全国に先駆けて、民間団体が認定するリサイクル製品認定制度を創設したことを説明した。

 また、不法投棄防止キャンペーンや清掃・献血などのボランティア活動にも積極的に取り組み、地域に密着した協会となっていることを強調。30周年を迎え、協会運営に関わった役員や会員、職員の努力に敬意を表するとともに、今後も環境や社会情勢の変化に対応できるよう、更なる自己研鑽に努めてもらいたいと呼び掛けた。

 協会顧問を務める宮崎県議会の丸山裕次郎議員は、長年にわたって協会及び企業を支えた受賞者の努力に敬意を示すとともに、今後も、それぞれの職場等で技術を磨き、社会情勢に順応できる体制を構築することが、協会の更なる発展に繋がると指摘した。

 来賓祝辞では、宮崎県環境森林部の河野讓二部長、宮崎市環境部の園田義明部長が挨拶。コロナ禍の中でのごみの収集・運搬・処分のほか、産業廃棄物の適正処理や再生利用、資源循環等に取り組む協会の努力に感謝の意を示しつつ、環境産業や循環型社会形成のリーダーとして、今後も更に活躍してもらうよう期待を込めた。

 式典では、功労者表彰を受賞した▽田村努氏((株)田村産業)▽佐藤修一氏((有)栄高産業)▽塩川聖一氏((株)塩川産業)▽堀之内真司氏(真栄産業(株))▽小齊平優子氏(協会)―の5人、優良事業所表彰を受賞した▽(株)都城北諸地区清掃公社▽(有)井上産業▽(有)旭ケミカル▽(有)西都衛生公社▽(株)川上土木―の5社に対して表彰状が贈られた。

 謝辞を述べた佐藤修一氏は、「地球規模の循環型社会を目指し、環境産業を牽引する業界には多くの課題が山積しており、私達の果たすべき役割は重大。宮崎の水と緑を守り、産業を支えるという強い使命感を持って取り組んでいく。今後も職場に精励し、産業廃棄物処理業界と地域社会の発展のためにに邁進していく」と誓った。