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工業高校生が工場や病院を見学 宮崎県電業協会が見学会

      

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は11月18日、県立宮崎工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気科に通う2年生37人が、株式会社共立電機製作所の三高テクノ工場(宮崎市高岡町)や新県立宮崎病院(宮崎市北高松町)を訪ね、現場の担当者から電気設備に関する知識や技術などを学んだ。

 見学会は、電気設備の原理や技術を理解するとともに、電気設備機器や施工技術の知識を習得することで、電気工事業に対する理解を深め、将来の職業選択の参考としてもらうことを目的として、県内高校の電気系学科の生徒を対象に開催しているもの。

 午前中に共立電機製作所で行われた見学会では、協会の中村吉伸理事が見学会の概要を説明。共立電機製作所の船ヶ山保幸取締役相談役が「安全に注意して、質問を投げかけながら見学して」と挨拶した。金丸博保顧問は、工場施設の概要を説明し、「電気は生涯従事できる職種。誇りを持って勉強に励み、将来に繋げて」と期待を込めた。

 生徒たちは2つの班に分かれ、キュービクルの製造ラインやLEDの製造ラインを巡回。このうち、キュービクルの製造ラインでは、塗装、加工、配線、組立などの状況を見学し、担当者から各工程や機器の用途の説明を受けた。

 一方、LEDの製造ラインでは、道路上やトンネル内を模した照度の反射実験施設、人工光による植物育成を目的とした照射実験施設、LED展示場などを見学。生徒たちは担当者の説明に耳を傾けながら、興味深く見学していた。

 見学後には、船ヶ山取締役相談役が生徒達の質問に丁寧に回答。「会社の求める人材は」との質問に対し、「学力などは気にせず、前向きに自分のカラーを出してもらいたい」と話した。また、「人生で一番経験すべきことは」との質問に対しては、「失敗をすること。失敗を経験して、初めて次のステップに進める」と答えた。