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施工上の留意事項など学ぶ 技士会高千穂支部が技術研修

      

▲写真は挨拶する甲斐委員長、桑畑課長、研修会の模様

 宮崎県土木施工管理技士会高千穂支部と高千穂地区建設業協会(興梠俊茂支部長・会長)は11月11日、高千穂建設会館で2021年度の「土木技術研修会」を開催した。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、参加した西臼杵地区の多数の技術者が、建設現場における施工上の留意事項などを熱心に学んだ。

 挨拶で興梠俊茂会長(代読=甲斐和幸農業土木委員長)は、担い手不足や若者の建設業離れにより、建設業を取り巻く環境が深刻な状況にあることを説明。特に、西臼杵管内では作業員の高齢化が進み、技術の伝承などに不安を感じる一方、「いかなる環境下でも、工事を安全かつ適確に施工することが我々の責務」と強調した。

 また、インフラ整備が遅れている西臼杵地区に於いて、住民の安全な暮らしや住みよい郷土を実現するため、持続可能な産業として建設業を育成していくことが不可欠であり、「それぞれの現場で積み重ねてきた経験や知識、技術・技能を次の世代に引き継いでいくことが求められている」と述べ、更なる技術の向上を込めた。

 県土整備部技術企画課の桑畑正仁課長は、県土整備行政に対する日頃の理解と協力に感謝の意を示し、「本日の研修内容は、皆様が仕事をする中で実務として役立つ内容や取り組みになっている。今後の西臼杵のために活かしていただきたい」と挨拶した。

 研修では、田口義明工事検査専門員が工事書類簡素化ガイドライン、若松卓夫工事検査専門員が工事検査における指導助言事項を解説。技術企画課技術調整担当の森川慎也氏は、宮崎県のCCUSの取組について説明を行った。意見交換では、竹尾英樹技術委員長が議題内容を説明し、参加者からの質問に県の担当者が回答した。

 研修会ではこのほか、2020年度に優良工事表彰を受賞した、冨高工業株式会社(高千穂町)、株式会社竹尾組(前同)、飯干工業株式会社(前同)の担当者が、各社がそれぞれ施工した現場で取り組んだ優良事例などを報告した。