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「都城の建築のあゆみ」発刊、学校等に寄贈 建築士会

      

▲写真は贈呈式の模様、福丸支部長

 一般社団法人宮崎県建築士会都城支部(福丸千春支部長)は、都城市に現存する優れた建築物や、これまで建築に携わった者の活動などを「都城の建築のあゆみ」として編纂し、都城市及び三股町の公立図書館や小中高等の図書室等に寄贈した。11月10日に都城市役所で贈呈式を行い、福丸支部長が池田宜永市長に目録を手渡した。

 「都城の建築のあゆみ」は、都城の建築文化の進展に寄与することを目的に、後世に引き継げる記録として編纂・出版したもの。都城に現存する優れた建築物や建築に携わった者の活動のほか、建築士の活動、建築に関わる社会的な出来事を掲載している。

 書籍はフルカラー70ページで4部構成。第1章「都城の建築」では、1952年~2019年までの都城市・三股町の優れた建築物約20選を掲載。支部会員から寄せられた約70枚の建築物の写真から厳選した。都城市民会館、都城総合文化ホール、都城市立図書館、都城市庁舎、霧島酒造株式会社などを紹介している。

 第2章「未来を創るきみたちへ」では、建築を学ぶ学生の研究や作品を紹介。第3章「研究と集い」では、自己研鑽・社会貢献の観点から、市民会館を題材とした研究集会や建築相談会等を紹介している。第4章「都城の建築史」では、戦後復興から現代までの約70年間の建築史を世界の出来事と対比させた年表を掲載している。

 都城支部では、全国読書週間に合わせて、次世代を担う青少年に建築に対する興味や関心を深めてもらおうと、都城市及び三股町の公立図書館、小中学校や高校の図書室等に78部(都城市57部、三股町9部、市内高校高専12部)を寄贈した。

 10日に都城市役所で行われた贈呈式で、福丸支部長は「若い世代に地元の素晴らしい建築物を知ってもらい、まちの未来を考える際に活用して欲しい」と期待を込めた。その後に行われた歓談の中で、池田市長は都城の建築史を形として残してもらえることに感謝を意を示すとともに、市の建築行政全般に対する理解と協力を求めた。