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思考より行動、チャレンジを 旭建設が富島中で講演会

      

▲写真は講演する黒木社長、授業の模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)は11月5日、日向市立富島中学校で講演会を行った。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、同社が実践している「トイレ掃除に学ぶ会」に代えて、同校の依頼で開催したもの。1年生147人を前に、黒木社長や同社の職員がこれからの生き方や働くことについて講演した。

 「生きる」をテーマに講演した黒木社長は、「人生は一度しかない」とした上で、幸せな人生、豊かな人生を送るため、「利他の心を持ち、思考よりも行動することで、様々なことを学び、チャレンジして」と呼び掛けた。また、人生に価値を見つけることの重要性を説き、「幸せを感じながら生きていける職業を見つけて」と話した。

 ベトナムから来日しているファムゴックアン氏は、来日の理由や仕事の内容、日本の印象、日本に来て苦労したことを紹介。このほか、「未来のことを考えて、目的と目標を持つ。時間を無駄にせず、すぐ勉強をする。やりたいことをすぐやる。自分の夢を持って、どうすれば夢が叶うのかを考え、すぐに行動に移して」と話した。

 講演後には、生徒から「仕事で心がけていること」「仕事のやりがい」「採用する時に気をつけていること」といった質問が寄せられ、これに対して丁寧に回答した。

 講演会に参加した生徒は、「黒木社長の講話で『生きていける職業を身につけよう』という言葉を聞いて、これからがある私たちにとって心に響く言葉だった」「土木の仕事について知ることができたのでよかった」「講師の話を参考にして、これからの将来の生き方を考えながら、学校生活を送っていきたい」と話した。

■坪谷小で出前授業を開催

 日向市の旭建設株式会社は11月2日、日向市立坪谷小学校(吉田義校長)で出前授業を行った。全校児童15人を対象に、同社が取り組む「トイレ掃除に学ぶ会」について説明し、掃除のポイントを丁寧に指導した。

 旭建設が取り組む「トイレ掃除に学ぶ会」は、謙虚さや気づき、感謝の心を身につける「心磨き」を目的として行われているもの。社員一同が賛同して積極的に参加するとともに、市内の小中学校を中心とした出前授業を開講している。今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で初めての授業となった。

 出前授業では、吉田校長が同社に感謝の辞を述べた後、児童たちに「トイレ掃除を通して、気づく心、感謝の心、謙虚な心などを学び、学んだことをしっかりと身につけて」と挨拶。続けて黒木社長が、「綺麗な所は誰かが掃除してくれている。そこに気づく事が大切。今日は私たちと一緒に頑張りましょう」と述べた。

 全員で準備体操を行った後、生徒達は4つの班に分かれて、校内のトイレ4箇所で作業を開始。掃除の手順や道具の使用方法について説明を受け、手に保護クリームを塗って、社員の丁寧な指導のもと、スポンジやたわし、頑固な汚れにサンドメッシュなどを使い、便器や床などを丁寧に磨き上げた。

 参加した児童は、「掃除は大変だったけど、皆で協力して綺麗になるとスッキリした」「コツがつかめなくて大変だったけど、慣れてくると道具にも慣れてテキパキと掃除ができた」などと話した。