宮崎県は10月19日、「屋外型トレーニングセンター整備事業」の企画提案競技に係る手続きを開始した。シーガイアのオーシャンドーム跡地(宮崎市山崎町)にラグビー場及びサッカー場や多目的グラウンド、室内練習場、クラブハウス等を整備するにあたり、これらの施設整備に係る設計・施工を一括発注する。
県の重点施策に位置付ける「スポーツランドみやざき」の更なる推進に向けて、シーガイアのオーシャンドーム跡地(約6㌶)に、ラグビーやサッカーをはじめとしたトップアスリートの合宿拠点として活用できる屋外型トレーニングセンターを整備計画。整備後には、国の屋外型ナショナルトレーニングセンターの指定を目指す。
整備メニューは、天然芝のピッチや照明・防球フェンスを備えたラグビー及びサッカー場、400mトラックやハイブリッド芝、照明を備えた多目的グラウンド、広さ約1600m2の人工芝の室内練習場、空調やトイレ・シャワー室、Wi-Fi等を完備したクラブハウスやトレーニングジムを見込む。
事業では、施設整備に係る①基本・実施設計(グラウンド造成、建築、電気設備、機械設備、外構等)②土木工事一式(グラウンド造成等)③建築工事一式(建築、電気設備、機械設備等)④工事監理⑤外構工事⑥申請手続及び申請費用―を行う。契約期間は2023年3月31日まで。税込の発注上限額は18億2600万円。
企画提案競技の参加要件は、設計業務及び施工業務を行う2者~3者で構成する特定建設工事共同企業体。JVのうち1者が設計業務と施工業務を行う場合は、設計業務と施工業務の両方の資格要件を満たすことを求める。
設計業務に関しては、建築士法第23条に基づく一級建築士事務所の登録を行っていることや、ラグビー場、サッカー場、陸上競技場、野球場のいずれかの体育施設(クラブハウス等の附属施設を含む)の新築または増改築に係る設計業務(当該工事に係る部分の延床面積が900m2以上)を元請けとして履行した実績などを求める。
施工業務に関しては、宮崎県の入札参加資格要綱に基づき、土木一式工事に係る入札参加資格の認定を受けていること。施工業務を行う者のうち1者は、宮崎県内に本社を有し、土木一式工事と建築一式工事の特A級に格付けされていること。このほか、いずれかの構成員が、天然芝のラグビー場またはサッカー場2箇所以上の新設または改修工事を元請として施工した実績を有することを求める。
手続等のスケジュールは、▽参加表明書等の受付期間=10月19日~11月2日▽参加資格要件の審査(1次)=11月4日9日▽参加資格審査結果通知=11月10日▽企画提案書等の受付期間=11月11日~11月30日▽プレゼンテーション審査(2次)=12月上旬~中旬▽審査結果通知=12月中旬―を予定する。
企画提案の審査基準は、配置計画、意匠、設備・環境、安全性・耐久性、県産材活用計画、事業の実施体制・実施計画、独自提案。また、共同企業体のうち宮崎県内に本社・支社・営業所等がある企業が2者以上の場合や、設計業務にラグビー専用のクラブハウスを設計した実績を有する技術者を配置した場合には、別途加点を行う。
実施要領や要求水準書、審査基準はホームページで確認できる。問い合わせ先及び申し込み先は、宮崎県商工観光労働部観光経済交流局観光推進課スポーツランド推進室(〒880-8501宮崎市橘通東2丁目10番1号、電話0985-26-7108、FAX0985-26-7327、メールsportsland@pref.miyazaki.lg.jp)。