国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所は、9月16日に発生した土砂崩れで全面通行止めを行っている国道220号の宮崎市内海に関して、24時間体制で復旧工事を進めた結果、10月20日15時に2車線で全面交通開放できる見込みとなったと発表した。これにより、宮崎県内の国道220号が全て通行可能となる。
台風14号や停滞前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、宮崎県内は9月16日、県央・県南を中心に記録的な大雨に見舞われた。宮崎市の内海地域では、住家の半壊や床上・床下浸水などの被害が生じたほか、JR日南線の小内海駅付近で斜面崩壊が発生し、崩落した土砂が線路を跨いで国道220号まで押し寄せた。
斜面崩壊の被害を受けて、国土交通省は19日、国土技術政策総合研究所と土木研究所から地質・地盤の専門家を現地に派遣。調査の結果、斜面崩壊の規模は、高さ約70m、幅約100mで、16日11時55分頃に発生したと見られる。宮崎河川国道事務所では、地元建設会社の協力を得て、24時間体制で復旧作業を進めていた。